きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

国難に野党は何を考えているのか

2010-12-01 11:31:44 | Weblog
国難に野党は何を考えているのか       (010.12.01.)

菅内閣が出来て、政権交代の再出発を宣言したが、前内閣からの失態が災いして参議院選挙で敗北し、再び「ねじれ国会」になったことから、野党は勢いが付き、さらに民主党内でも小沢派による混乱で、菅総理の行く手がやって行けるのかと心配されていた。

しかし、菅総理は、野党とも政策に付いて充分論議を尽くし、国民の前にどちらが正しいかを示す中で、「正しい事には、妥協も決してやぶさかではない」と言う姿勢で望むことを披瀝した。国民も、「ねじれ国会」が与党独走を制御するコントロール役として働けばより民主的な運営が出来るのではないかとの思いもあった。

しかし、実態は、事あるごとに反対を突きつけ、それも、政策論議ではなく、失態を見つけ出しては、審議を送らしたり、拒否したりしている。そのために、民主党も仕方なく妥協をせまられ、次第に遣っている事が、自民党の時と変わらなくなってきた。

公共工事も遣るし、公務員改革も大幅に緩み、八っ場ダムも中止の言葉を撤回し、妥協に妥協を重ねて、ただただ内閣の延命のみにマニフェストが変更されてきている。

其れも、「ねじれ」を乗り切るためにはある程度、小を殺して、大を生かす遣り方とは思うが、余りにも変節が激しいのではないかと思わざるを得ない。

更に今回、仙谷官房長官と馬渕大臣の発言が気に喰わないと、野党共闘で、問責決議案を参議院に提出し可決したことから、今後は仙谷・馬渕両者の出席する会議には審議拒否をするという事である。

参議院で問責決議しても、衆議院の会議にも拒否するという態度は、与党の弱みに付け込んで、ただただ抵抗するだけの審議拒否である。

菅総理は、「ねじれ国会」の意味を、「野党の政策提案に対し、真摯に内容にも論議をつくし両者の討議の上で、妥協する事をいとわない」と言っている事とは、政策審議の上での意見の違いを受け止めての発言で、それが全く次元の違ったところで、反対抵抗に晒されている。
将に、国民の思いとは、全く違ってところで、無駄な時間を浪費し、嫌がらせを行い、足を引っ張り、ただ与党を困らせているのである。

前原外務大臣は、「審議拒否は税金泥棒だ!」と民主党議員のパーティーで挨拶したそうだが」、此れも内輪のパーティーでの話であるが、内心は我慢できない思いが口を突いて出たものだと思います。

野党の抵抗は、悪戯に時間を浪費し、日本の停滞を助長させているだけである。

今、菅さんに変わって誰が総理になるのか。どの政党が与党になるのかを考えてみてください。進む方向に大きな間違いがあるわけではないから、2~3年は我慢してこの難局を乗り切り事が最優先である。
(えびなたろう)