~魂を打ち抜く、全く新しいミュージカルエンターテインメント~
2024年 フランス/ベルギー映画 (2025.03.28公開)
第97回(2025)アカデミー賞助演女優賞受賞
第82回ゴールデングローブ賞4部門受賞
第77回カンヌ国際映画祭2部門受賞
配給:GAGA 上映時間:133分
監督:ジャック・オーディアール
原作:ボリス・ラゾン
脚本:ジャック・オーディアール
美術:エマニュエル・デュプレ
音楽:クレモン・デュコル/カミーユ
衣装:ヴィルジニー・モンテル
サンローラン芸術衣装監修:アンソニー・バカレロ
出演:ゾーイ・サルダナ/カルラ・ソフィア・ガスコン/セレーナ・ゴメス
アドリアーナ・パス/エドガー・ラミレス/マーク・イバニール
<見どころ>
ボリス・ラゾンの小説を原作に、女性として新たな人生を歩むことになった
麻薬カルテルの元ボスを描くドラマ。かつて麻薬カルテルの頂点に君臨した男性が、
弁護士の協力によりエミリア・ペレスという女性へと生まれ変わる。監督などを
務めるのは『パリ13区』などのジャック・オーディアール。『コロンビアーナ』
などのゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコンのほか、セレーナ・ゴメス、
アドリアーナ・パスらがキャストに名を連ねている。
<ストーリー>
弁護士のリタは、麻薬カルテルを率いるマニタスから女性として生きるために
新たな生活を用意してもらいたいと依頼を受ける。リタの周到な計画により極秘の
計画が実行に移され、男性としてのマニタスは消息を絶つことに成功する。
数年後、イギリスで新しいスタートを切ったリタの前に、エミリア・ペレスという
女性が姿を見せる。
<感想>
ゾーイ・サルダナがオスカーを獲得した、というぐらいの予備知識で鑑賞。
ここ数年、アカデミー賞が「多様性」に配慮しているのは感じていましたが
なるほど、「教皇選挙」に引き続きこの作品もそうか・・。
それにしても、ミュージカル映画とは思わななかったから冒頭からびっくりだし
なんだかフランス映画に見えない^^:
そもそも、ミュージカルにする必要があったのかしら?
過去を捨てて自由になりたい、と強い願いで女性になったエミリア。
だが結局、妻も子供も手元に置いておきたい、という欲が仇となって
悲劇的な結末へ。
等価交換ではないが何かを得たければ何かを失う。この覚悟が足りなかった。
弁護士(ゾーイ・サルダナ)の視点からの描き方だったので、ゾーイが
主演のようにも感じました。オスカーは納得。
重たい内容だけど、物議を醸した作品だけあってツッコミどころもあり
個人的にはもやっとした作品でした。
点数:6点/10