NAO日和

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<9月の鑑賞予定映画>

「スオミの話をしよう」「Cloud クラウド」

「謝罪の王様」

2013年10月03日 | 邦画

~謝るとき、人は誰でも主人公~

2013年   日本映画    (2013.09.28公開)
配給:東宝      上映時間:128分
監督:水田伸生
脚本:宮藤官九郎
美術:都築雄二
音楽:三宅一徳
主題歌:E-girls   『ごめんなさいのKissing You』
出演:阿部サダヲ/井上真央/岡田将生/竹野内豊/尾野真千子/松雪泰子
    濱田岳/小野武彦/津嘉山正種/高橋克実

<見どころ>
『舞妓 Haaaan!!!』『なくもんか』に続いて、水田伸生、宮藤官九郎、阿部サダヲの
監督・脚本・主演トリオが放つ異色のコメディー。あらゆる相手、いかなる状況であろうとも
依頼者の代わりに謝って事態を収束する謝罪師が巻き起こす騒動の数々を描く。
井上真央、竹野内豊、尾野真千子、松雪泰子など、豪華な面々が集結してクセのある
キャラクターを快演。全編を貫くにぎやかなタッチもさることながら、社会風刺の利いた
ブラックな笑いも楽しめる。

<ストーリー>
依頼者たちに代わって謝ることで、彼らが抱える多種多彩なトラブルを収束する
東京謝罪センター所長、黒島譲(阿部サダヲ)。ヤクザの車と追突事故を起こし、
法外な賠償金の支払いを迫られていた帰国子女・典子(井上真央)は、彼に助けられた
のがきっかけでセンターのアシスタントとなる。二人は、セクハラで窮地に陥った
下着メーカー社員の沼田(岡田将生)、あるエキストラの起用で外交問題を起こしてしまった
映画プロデューサー・和田(荒川良々)など、さまざまな顧客に降り掛かる問題を謝罪で
解決していく。

<感想>
水田伸生、宮藤官九郎、阿部サダヲの監督・脚本・主演もこれが3作目。
やっぱり、期待しちゃいます。

今作は「謝罪」がテーマ。  宮藤さんって、ほかの作品もそうですが、視点が
人とはちょっと違いますよね。「謝罪」について、こんなに話を膨らませるなんて
さすがクドカンです。

 
今回、クドカン映画にしては主人公が珍しく「常識人」だったのには驚き。
阿部サダヲさんは、やっぱりこういうはっちゃけた役はハマりますね。
井上真央ちゃんは、「キッズ・ウォー」を思い出させるような、我の強いガンガン言う
性格であまり笑わないキャラを演じていました。こういう真央ちゃんも好きです。

 
しかしまぁ、風刺喜劇の通り、冒頭から、いろんな過去のスキャンダルな出来事を
パロッています。名前は名称を変えてはいるものの、「モデルになってるのはあれね~
とすぐわかるから、余計に笑えます。話はオムニバスのようになっていて、実はみんな
一つに繋がっている話の構成は、お見事でした。
まさか「ワキゲボーボージユウノメガミ」が、あんなとこでつながっているなんてねぇ・・・・。
それにしても、高橋克実さんには、笑わしてもらいました。阿部サダヲさんの笑いは
想定内でしたが、高橋さんは想定外のおもしろさでした。

 
主人公・黒島が、“謝罪屋”を始めようと思ったきっかけのエピソードが、後半に
ありますが、実はあれとそっくりなことが私自身にもありました。

私の場合、とある高級ホテルでランチをした時、私の背中にボーイさんが誤って
飲み物をかけてしまい、ワンピースがずぶ濡れになってしまったんです。その時
すぐに上司が来て、すぐボーイさんを引込め、別室に私を移して別の洋服に
着替えるよう言って下さったのですが、この時私、妊娠中で。
で着替えに用意して下さったのが、なんとジャージ。(しかも従業員の借り物)
私は、ボーイさん本人が謝って下さればそれでよかったのに、この着替えの件で
なんだか爆発してしまいまして・・・。後日、さらにホテルの支配人さんが菓子折り
持って、私の自宅まで謝罪に来られましたが、ボーイさんは当然いません。
なぜ本人は来ないのか?と尋ねても、「上の者の責任ですから」の一点張り。
そんなんじゃないのに。本人がその場で面と向かって謝ってくれれば済む話なのにね。

本編でいくつか「謝罪のポイント」が紹介されてますが、参考になります。
早く&誠意をもって、いろんな人が出てきて謝るのでなく、当事者がが素直に謝る。
それが一番大事なんだと思いますね~。
あと、細かなところに、小さな笑いが。わかる人にはわかる小ネタで終始クスクスでした。

クドカンワールド炸裂で満足でしたが、ED長っ!というか、あれはPVでしょ?
正直、かなりドン引きました。EXILEのダンスは良かったんだがな・・・・。

点数:8点 /10点中

コメント (10)
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