NAO日和

ピアノ講師NAOの日々感じた事を本音でトーク♪
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<4月の鑑賞予定映画>

「オッペンハイマー」「ブルックリンでオペラを」「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」「陰陽師0」

「スラムドッグ$ミリオネア」

2009年04月24日 | さ~た行の映画

~運じゃなく、運命だった
         世界が選んだ今年“最高”の一本~


話題作なので、おさえに行きました。

2008年 イギリス ギャガ・コミュニケーションズ配給 (09.4.18公開)
監督:ダニー・ボイル     製作:クリスチャン・コルソン
原作:ビカス・スワラップ     脚本:サイモン・ボーフォイ
音楽:A・R・ラフマーン    上映時間:2時間(PG-12指定)
出演:デーヴ・パテル・・・・・・・・・ジャマール・マリク (スラム育ちの少年)
     フリーダ・ビント・・・・・・・・ラティカ        (ジャマールの初恋相手)
    マドゥル・ミッタル・・・・・・・サリーム・マリク  (ジャマールの兄)
    アニル・カブール・・・・・・・ブレーム・クマール(「クイズミリオネア」司会者)
    イルファーン・カーン・・・・警部役       

<見どころ>
スラム街育ちの少年の過酷な人生を描く、鬼才ダニー・ボイル監督の
パワフルなエンタテインメント感動作。
貧しい若者がつかみとった一攫千金のチャンスと、その裏に隠されたせつない
人生模様をドラマチックにつづる。
原作は、インド生まれの作家ヴィカス・スワラップによる小説「ぼくと1ルピーの神様」。
多彩な要素を巧みに織り込みながら、スリリングかつ躍動感いっぱいに描いている。
第81回アカデミー賞で作品賞、監督賞ほか8部門を受賞。
(ムービーウォーカーより)

<あらすじ>
インドのスラム出身の少年ジャマールは人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、
あと1問で2000万ルピーを手にできるところまできた。
しかし、これを面白く思わない番組のホストは警察に連絡。
彼はズルをして正答を得ていたとされ、詐欺容疑で逮捕されてしまう。
ジャマールは警察署での警官の厳しい尋問に対し、正答を知ることになった
自分の過去を話し始める。そこには1人の少女を追い続けた彼の人生の物語が
あるのだった…。(goo映画より)

<感想>
スラムドッグ”=”スラム育ちの負け犬”

ご存じ、今年度のアカデミー賞で、作品賞を含む8部門を制した作品。
低予算の制作費、ハリウッドスター俳優は一切出ていない作品にも関わらず
アカデミー賞8冠に輝いた・・・・というのは、はてさてどんなものか?と
興味がわきます。

日本では、みのもんたさんの司会でおなじみの「クイズ$ミリオネア」は、
元々イギリスで生まれたクイズ番組。
映画では、インド版の「クイズ&ミリオネア」が舞台となっています。
 
最後の一問を残して全問正解したスラム出身のジャマールが、
不正回答の疑いをかけられて警察に拘禁され、激しい尋問を受ける。
なぜ彼が難問を次々と答えられたのか。
その答えは、彼の過去に経験した過酷な生き方に答えがあった・・という内容。

観ていて「へぇ~」と思ったのが、比較する視点が見られるということ。
貧乏・お金持ち、兄の生き方・弟の生き方、表社会・裏社会
信頼・裏切り、男・女、ヒンズー・イスラム、生・死。
その比較を通して、日本社会では、あまりお目にかからない光景がみられ、
インドの現状を見せ付けられたような感じを受けました。
 
とりわけ、スラムに住む子どもたちの過酷さは、ちょっと言葉失いました。
目の前で母親の死を目の当たりにし、それを悲しんでる間もない。
生きるために、何でもやる子どもたち。その必死さに付け入る大人たち。
そこで、いやおうなく知ることになる、過酷な現実。
時には、兄弟間でも裏切り行為が行われる。
そして、子どもを高い値で働かせるために、目を覆いたくなるような
残虐なことも。(><)今の日本じゃ、考えられん極貧さ。
そんな悲惨な生活なのに、子どもたちの目がとっても輝いてるのよね。
  
「絶対生きてやる」っていう力強い目に、かなり圧倒。
なんだろう~今の日本に子どもたちにないものを持っているのよね。
ネバーギブアップの気持ちがすごくあるの。
どんな過酷な状況でも、ひるまず立ち向かって生き延びていく
子どもたちの姿に、逆に教えられた感じがしましたね。

とりわけ、主人公のジャマールは、とにかくあきらめない。
 
クイズを過去の経験から辿って解いていくんだけど、これがほんと
記憶力がいいの。観光客相手に仕事をする場面では、いつのまにか
英語が話せるようになり、学生にお茶を配るときに、答えられない生徒の
代わりに、彼が答えてしまう。映画では全然触れていないけど、
ジャマールはきっと本当は頭の良い子なんだと思いますね。

で、てっきりこれはヒューマンストーリーなのかな?と思ったら、
後半に連れて、これはラブストーリーも入ってるのね~というのがわかります。 
で、またこの2人がいいんだわ。
ジャマールを演じた、デーヴ・パテル君。この素朴さがたまらん♪
インド系のお顔は、あまり好みではないんですが、仕草とかなんかね~いいのよ。
後半、NAOさん、ジャマール君に釘付けでした。

クイズの問題が、すべてジャマールの人生に関わる問題という
「出来すぎやろ~それは」と、ツッコミ部分もあるけれど
子どもたちの生きるパワーに圧倒され、ジャマールとラティカの恋に
胸がキュンとなり、スラムの実態も知る、といういろんな要素が
盛り込まれ、これだけあるのに、うまくまとまったな~と感心しちゃいました。

エンディング、「インド映画らしいな~」というような終わり方。
この時のジャマール君もよかった。私がラティカと変わりたいくらいです。
(すっかり萌えモード

バイオレンスとロマンスが組み合わさった、不思議な感覚の映画。
でも、これがバランスよく取れています。
そして、エンディングのインド映画の魅力はここ!というのを味わってください。
インドパワー、おそるべし!

点数:8点 (10点満点)

コメント (4)
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