青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

中国の野生植物 Wild Plants of China リンドウ科Gentianoceae-42

2021-03-18 20:43:33 | コロナ 差別問題と民主化運動 中国の花




リンドウ属は、(今回を含めて)あと18種、やっと数を示せるところまできた。そのあと、ツルリンドウ属、オオツルリンドウ属、シロウマリンドウ属、ハナイカリ属、サンプクリンドウ属、ヒメセンブリ属、センブリ属、、、、。半分以上は来たと思う。もうひと頑張りだ。

このリンドウの続きものの記事は「分類群の同定はしない」という原則で始めた。必ずしも「手抜き」ということではない。(もちろんそれもあるけれど、笑)「やらない」ことに対する積極的な意図を持ってのことである。

しかるに、いつの間にか、意思に反してその(分類群特定の)作業に取り組み始めてしまった。でも、あくまで「ついでに」ぐらいの気持ちで始めたことなので、その旨認識を頂きたい。

今回は、四川省産のうち、おそらくコケリンドウの仲間(卵萼系Ser.orbiculatae)と思われるものを3種、および、それ以外のグループであることは確かだが、外観的にこれと言った特徴がなく、帰属の見当が付かないものを2種、計5種を取り上げる。

ちなみに(忘れないうちに)追記しておく。以前「帰属不明」としていた撮影個体のうちの幾つかの種名が(他を調べている間にたまたま)判明した。第28回で取り上げた「ガクツツリンドウ類」2?種が、コケリンドウ系「卵萼系Ser.orbiculatae」に属することは既に報告済みだと思うが、同じ第28回で紹介した「ナガツツリンドウ」(ヒメアカタテハが吸蜜しているモニカ撮影の個体)は、Gentiana haynaldii钻叶龙胆(ハルカゼリンドウと同じ 线叶系Ser. Linearifoliae)であることが分かった。その一つ前の「サジバリンドウ」に該当する種はまだ見つけられないでいるが、特徴ある大きなロゼット葉を持っているので、そのうち見つかると思う。

やはり所属series未特定の第36回の「ウンナンサファイアリンドウ」や、(便宜上)第29回のフデリンドウのところで紹介した数種、および今回の後半で取り上げる2種などは、見かけ上の印象が「一般的なハルリンドウ~フデリンドウ」を思わせることから、かえって分からないでいる。分かり次第、追記していく。

Gentiana sp. 小型リンドウの一種㉑ (四川省四姑娘山) 〔Sect. Chondrophylla小龙胆组〕




四川省阿坝藏族羌族自治州小金县四姑娘山長坪溝。標高3300m付近。2006.9.18
雌蕊の子房柱頭がザラザラで特徴的。萼裂片が反り返り、「中国植物図像庫」に示されているコケリンドウ系の「Gentiana crassuloides 肾叶龙胆」と一致する。

Gentiana sp. 小型リンドウの一種㉒ (四川省雪宝頂) 〔Sect. Chondrophylla小龙胆组〕


四川省阿坝藏族羌族自治州雪宝頂(松潘~黄龍間の峠)。標高4200m付近。1995.8.5

非常に小さな花(花冠直径5㎜以下、ポジフィルムでの撮影のため比較スケールを示した写真を紹介出来ない)。写真には茎葉や萼裂片は示されていないが、コケリンドウの一群ではないかと思われる。

Gentiana sp. 小型リンドウの一種㉓ (四川省ミニャコンカ) 〔Sect. Chondrophylla小龙胆组〕












四川省甘孜藏族自治州ミニャコンカ海螺溝。標高3500m付近。2009.7.4

海螺溝氷河の下部で撮影。これも非常に小さな種で、花冠直径は3~4㎜ほど。写真上3枚と下3枚は、指を近づけてから一分以内に撮影したものである。天候が変わる場合同様に(それについては次回紹介)、非常に素早く反応する(花を閉じる)。





ミニャコンカ7556mは、四川省最高峰で、かつ世界最東端の7000m峰。上の写真撮影時(1989.5.3)には、外国人の入山は制限されていて、観光客の数も少なかったが、現在(写真は2009.7.4)は氷河上にリフトがかかる一大観光地と化している。

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Gentiana sp. 小型リンドウの一種㉔ (四川省雅江) 〔Sect. Chondrophylla小龙胆组〕






四川省甘孜藏族自治州雅江県東方。標高3500m付近。2010.6.6

雅砦江沿いの雅江の町から康定側に向かって流れる支流が康定県との分水峠に突き上げる直前の、斜面の林と渓流の間に(崩壊と氾濫の繰り返しで)形成された天然草原。このような「攪乱地」は、「人里植生」のモデルとして想定し得ると思われる。それで、メンバー構成を成す植物で、花が咲いている個体を片っ端から撮影した。「海の向こうの兄妹たち(下巻)」で、その100種余を紹介している。

うちリンドウは2種(ほかの一種は後述するシロウマリンドウ属)。とりあえず属単位で同定できれば良いとの想いで大急ぎで撮影したため、この写真での葉や茎の細部チェックは難しい。茎は分岐、花冠は平開、そのほかの形質についてはよく分からない(ごく一般的な「小型リンドウ」に見え、これまでに紹介してきた雲南省産の分類群の何れかに対応するのかも知れない)。

Gentiana sp. 小型リンドウの一種㉕ (四川省西嶺雪山) 〔Sect. Chondrophylla小龙胆组〕












四川省大邑県西嶺雪山支脈尾根。標高3200m付近。2009.8.6

日本産の「小型リンドウ」は、ハルリンドウ、フデリンドウ、コケリンドウ、及び高山植物のミヤマリンドウである。ハルリンドウが「小龙胆系Ser.Humiles」、フデリンドウが「帚枝系Ser. Fastigiatae」、コケリンドウとミヤマリンドウが「卵萼系Ser.orbiculatae」(日本固有種?のミヤマリンドウは「長白山竜胆Gentiana jamesii」のシノニムとされているようである)。

いずれも(日本では)比較的ポピュラーな植物だが、(日本産の小型リンドウには)もう一つヒナリンドウ水生
龙胆Gentiana aguatica(ハルリンドウと同じ「小龙胆系Ser.Humiles」に所属)がある。日本では超希少種だ。変
種コヒナリンドウを含め、八ヶ岳、南アルプス中部、日光女峰山、および(比較的近年になって発見された)加
賀白山が、その生育地(標高2400~2800m辺り)。僕は上記4つの場所で探索を行ったが、見つけることは出
来なかった。

実は、中国大陸では、上記した日本でポピュラーな各種のほうがむしろ珍しく、日本では超希少種のこちら(近縁種を含む)のほうが主流を成しているようなのである。そのことは、多くの生物に当て嵌まる共通現象と言える。

この西嶺雪山の稜線に数多く生えている未同定種(プライベート・ネームを「アオゾラリンドウ」と呼んでおく)も、ヒナリンドウの近縁種である可能性が高い。



青色:雪宝頂/紫色:西嶺雪山/黄色:ミニャコンカ/空色:雅江






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中国の野生植物 Wild Plants of China リンドウ科Gentianoceae-41

2021-03-18 14:51:04 | コロナ 差別問題と民主化運動 中国の花


★3月17日の記事に、いいね!その他ありがとうございます。


読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。

【Ⅰ】
マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】
「沖縄に対する日本」
「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」
の違いを教えて下さい。

*毎回(リンドウの項目奇数回)のブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けることにします。

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スーパー・マーケットの隅っこなどでWi-Fi拾い、インターネットの資料を調べたり、メールを送ったりしているわけですが、、、、。

『(マスクとワクチンを頼りに)新しい生活スタイルをめざして、皆で頑張りましょう!』
、、、みたいな場内放送が流れています。

「おもいやり」(集団的自己保身)と「科学文明」に則った、、、「新しい生活体系」の構築ですね。

あほらしくて、泣きそうになってきます

例えば、、、、ペットや園芸植物の存在。僕は否定はしません。それもありだと思います。しかし、肯定のみに終えるのも良くないことです。角度を変えて見れば、この上もなく残虐で、(個人や人類の)身勝手さの現れであるということも、また事実ですから。

常に同時に相反する事柄に対応しなければなりません。俯瞰的に、というのは、そう言う事であって、「コロナ」も「マスク」も、ある空気の次元においてのみ成り立っている現象です。別の大きな空気の次元から見れば、幻想あるいは洗脳の結果でしかありません。

我々が目指すのは、「(「マスク」や「ワクチン」に頼った)新しい生活」ではなく、“人類”としての、根源を今一度遡ってみること、ではないかと思うのです。

・・・・・・・・・・

少し前、中国武漢よりも先にヨーロッパかどこかで既に「コロナ」が発生してた、って記事ありましたね。
でも、その話題は、どこかに消えちゃったみたいです。

もとより、旧型コロナは昔からずっとあったし、新型の新型(異変株とか)も今後どんどんやってきます。
そんな当たり前の話が、皆なぜ分からないのだろう、、、。

頭が良いから分からないのか、頭が良いから分かりたくないのか。

そのほかにも消えてしまった注目記事。
➀「市販の緑茶にコロナ99%退治する成分」
②「そこいら中にウイルスうじゃうじゃいる(マスクしてたってほとんど意味ない)という指摘」

圧倒的に多く感染するのは若者です。昔も今もこれからも。
しかし若者はほとんど発症しない。
そして老人にうつす。
老人の死因(もとより若者より早く死ぬ)に手を貸す。
それだけです。
昔からの、自然の摂理です。

陰謀論と、取られてもいいんだけれど、「コロナ」騒動は、どうやら間違いなく、「香港デモの続き」(武漢ターゲットにして正義平和自由=取得権をアピール)ですね。「正義は勝つ」と。思ったよりも遥かに大ごとになったしまったわけですが。

言っとくけれど、中国の肩を持つわけじゃないです。中国が酷い国だってことは、誰よりもよく知ってるつもりです。でも、それとこれとは、話が別。

さっき、モニカにメール送りました(2人ともそれぞれミャンマーと関りがあるので)。僕は知能が低いので、こんなシンプルな事だけ想っています。

I am deeply saddened by the situation in Myanmar.
Justice is not one.
Even if they have different sensibilities and sense of values, I hope everyone to get along。。。

結局、日本という国は、
「趣味のルール」
「健康マニア」
とかの人々で成り立った、
(世界が羨む)美しい正義の国、という事なんでしょうね。

科学でウイルス退治する事なんて出来ません。出来ないことはないのでしょうが、その時は人間は人間ではなくなってしまっている。

・・・・・・・・・・・・・

付記

新しいネット情報。福井県議の人が「ワクチン接種は危険、陰謀である」という情報を発信しましたね。それについての僕の見解は、全く別に置いておくことにして。ネット民の反応は「一国の責任ある人間の非科学的な発言による扇動は許されないことである」という見解に収斂されているようです。では、「ワクチン」が「コロナ」から人類を救う、という“科学的な”方向性が、本当に「唯一の正しい選択肢」なのか? それもまた、ある意味“扇動(&洗脳)”ではないのか? と考えたことはないのでしょうか?





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