陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

伊豆釣行 超ハードな一日

2011-09-27 15:07:53 | 釣行記 海編

伊豆へ、夢を求めて。

出発前の車内。

メジナもやりたかったが、荷物が膨大に膨れ上がってしまうし、車中泊予定ということで、コマセの匂いが車内に残るのを嫌ってルアータックルオンリーで。

日曜日、朝4時起きで仕事に。

18時頃に帰宅、3時間ほどの仮眠を摂り23時に出発、超ハードで、そして思わぬトラブルが続く釣行は始まった。

この日も、清里から富士越えのルートを選択。

清里の信号の手前で、一羽の大きなフクロウが目の前に降り立った。

「これは珍しい」

その大きなフクロウは、今思えば、何かを知らせる使者だったのかも知れない。

韮崎から本栖湖へ抜けようと思ったが、先日の台風で土砂崩れが発生し、通行止め。

大きな迂回を余儀なくされた。

これが、予定外の一番目のトラブル。

迂回と言っても、本栖湖を眼前に控えていたから、数十キロを逆戻りする羽目に。

しかしこれは、次のトラブルを目前に控えた呼び水に過ぎなかった。

仕方なく路線変更した、その先の真っ暗な山道を走行中、道に覆い被さった樹木の陰から大きな茶色い影が飛び出した。

「鹿ッ!!」

咄嗟に、大きくハンドルを切った。

「避けた」と思った瞬間、その鹿は何を思ったか、こちら側に大きく頭を振った。

その頭には、大きく立派な角がっ。

ガッツーン!!

大きな音を立て、左のサイドミラーが吹っ飛んだ。

すぐに車を降りたが、鹿の姿は既に無かった。

車を点検すると、サイドミラーの、ど真中が無残に破られ、モーターとヒビだらけになったミラー部分が配線に繋がれブラリ。

そして、角の中の体液だろうか、白くベタベタした液体状の物質が、フロントガラスやドアに付着していた。

鹿は恐らく、角が折れたであろうが、その後どうなっただろうか?

しかし、危なかった。

ミラーに当たったとは言え、避け切れずにあのまま正面から衝突していたら・・・。

車は大破、下手をすれば巨大な角がフロントガラスを突き破って、こちらの身を「グサリッ」なんて事になっていたかも知れない。

思わぬトラブルに、その時点で「帰ろうか」とも思ったが、大きな事故にならなかったのは不幸中の幸いと思い直して運転を再開した。

途中、コンビニでガムテープを購入し応急処置をしての走行だったが、

傷付いた車体を警察官に見咎められたら、整備不良でキップを切られるか、

下手をすれば轢き逃げ犯にでもされかねないと、ヒヤヒヤしながら走行することになってしまい、心は半折れ状態になってしまった。

(これについては以前、轢き逃げ犯と同一車種に乗っていたが為、血気に逸る若い警察官に実際に罪を被らされそうになった事があるので)

それでも何とかかんとか、沼津を通過。

最初の休憩点にしようと決めていた戸田の御浜崎に到着したのは、すっかり夜明けを迎えた頃だった。

富士の山は、頂きの部分が雲に隠れ、その後の天気が予想された。

「はぁ~っ、疲れた」

途中、予想外のトラブルに見舞われたせいで余計に疲れたが、ホッと一息ついていると、

潮風を受けながら、ちょっと寂しげな瞳で海を見つめる、うら若きオネーチャンが。

すぐに誘いを掛けちゃいました(ワクワク)

そうしたらもう、その娘がねっ、ベッタリと離れてくれなくなっちゃって、困ったの何のって。

どんな女性かって?

じゃ、紹介しちゃいましょうか。

   ・

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   ・ 

   ・

ねっ、とっても可愛いでしょ?

駿河湾に浮かぶ雄大な富士をバックに、若い彼女は(男の子かもしれないが)何を想うのか?

何はともあれ、疲れた体と心に、束の間の癒しが注入されました。

「嫌よっ、行かないで」と言ったか言わなかったか分からないが、「俺は行かねばならないんだ」と引き離して、車に乗り込み一路、東伊豆へ。

この時点で、ようやく眠気も吹っ飛んで戦闘モードに。

東伊豆は、北北東から北東の強風の予報。

ヒラスズキ狙いには絶好の条件かと思われたが、今一、横から風を受ける形でサラシ不足かな?

 

写真の場所のように、サラシが消えなくて良いポイントもあったのですが、全く気配はありませんでした。

まぁ、磯ヒラには時期尚早ですね。

普通なら、こんなサラシの中にルアーを通してきたら、ナミノハナのような小魚が驚いて跳ね回るのですが、その姿さえありません。

2時間程竿を振りましたが、何の返答も無く納竿。

仕方無いですね。

でも、伊豆の青い海に向かって竿を振れたのですから、満足です。

磯ヒラがダメならサーフの河口の夜釣りで、という手もあったのですが、それは本意では無いのでアッサリと諦めて再び西伊豆へ。

風裏の西伊豆へ行って、アオリイカを狙う事にしました。

先日の台風15号の爪跡は、あちらこちらに。

西伊豆の、とある小さな海水浴場も、ご覧のような状態。

多くの港や海岸が、浸食されたり崩れたりと、大きな被害が出たようです。

道路にも、数多くの倒木や落石が見られましたから、かなりの大荒れだったんですね。

さて、西伊豆まで戻ってはみたが、風裏とは言え強風で釣り辛そう。

風を避けられる釣り場を探して、あっちへウロウロ、こっちへウロウロと奔走することになってしまった。

以降、写真はありません。

と言う事は・・・釣れなかったと言う事になりますが。

正確には、雑魚が何匹か、ソフトルアーで。

ハタンポ、ムツっ子、チャリコ、フグといった魚たちが。

面倒くさいので、写真は撮りませんでした。

海の中に見えるアオリイカは、まだまだ新仔。

5センチくらいのものばかりです。

中には大きめの個体もあって釣っている人もいるのでしょうが、こちらもまだまだ時期尚早だったようです。

途中で寄った釣具店の方の話しでも、「まだ本格的に狙っている人は少ないですね」との事でした。

海の中に手を突っ込むと、冷たい雨が降っているにも関わらず「お湯?」と間違えるような高水温ですからねぇ。

時間は夕方。

「さぁ~、明日はどうしよう」思案の時です。

考えた結果、群馬に車を向ける事に。

「起きた時に、自宅のベッドの上にいたい」

「このまま車の中で寝ても、起きたら体が言う事を聞かないだろう」

明日、天気は良くなるだろうが、体が釣りを無理と判断、帰ることさえ覚束なくなってしまうと思っての強行です。

夕方、18時半、土肥の港を離れました。

閑話ですが、土肥辺りから見る昼間の景色も最高ですが、夜の景色も最高ですね。

駿河湾を挟んで、対岸に浮かぶ街の灯りは、船の上から見ている様です。

そして車を走らせる事、延々と。

帰りも、イノシシが飛び出してきてヒヤリとした場面もあったが、日を越した0時半、無事に我が家に到着。

前日1時間、翌日30分と日を跨ぎましたが、ほぼ日帰りでの伊豆釣行は、こうして幕を閉じた。

この間、睡眠ゼロ(前日も3時間)、走行距離、一般道のみを761キロ。

ほぼ一日の中、釣りをした上でのこの走行距離は応えた。

「あぁ、伊豆は遥かなり」そう実感しながら、やっと静かに床に就きました。

超ハードな釣行になってしまいましたが、今度はもう少しゆっくりと時間を取って、再び挑戦といきたい所です。

「やっぱり海だなぁ~」

そう呟きながら心ならずも、また海無し県での生活が始まります・・・

 

この日のタックル

釣れないタックルその1(ヒラスズキ狙い)

   竿     ダイワ グランビューS1304TMHRS

   リール  セルテート3012H

   ライン  ナイロン16ポンド

   リーダー フロロ40ポンド

   ルアー  各種

釣れないタックルその2(アオリ狙い)

   竿    ミッションタックルデザイン フェアレイド84MH

   リール  アブ レボネオス2500

   ライン  スーパースムースエギング 0.6号

   リーダー フロロ2号

   餌木   各種

ちょっと釣れたタックル(雑魚だけ)

   竿    ダイワ EーGee RF76

   リール、ラインはアオリ狙いと一緒

   ジグヘッドにソフトルアー

総走行距離  761キロ

左サイドミラー破損 サイドピラー、コーナーパネル及びドアに擦過傷と陥没が数か所でした。

 


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