陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

伊豆釣行 二日目

2010-10-28 15:39:51 | 釣行記 海編

伊豆での二日目。
いよいよ、ヒラスズキ狙いです。

朝一、まずは西伊豆の、とあるゴロタ場へ降ります。
朝の風向きは、相変わらずの南寄り。
ハッキリ言って、風裏です。
それでも、サラシの出やすいゴロタ場での薄暗い時間ならば、もしかするかも知れません。

こんな所へ降りていきました。


う~ん、沖には強風が吹いていて多少のウネリはあるものの、肝心のサラシはと言うと。
とても、ヒラスズキの狙えるような状況ではありませんね。
一応、竿は出してみたものの、10分ほどで見切りを付けます。

さて、どうしたものかなぁ?
東伊豆に回れば、良いサラシが出ていそうなのは確かです。

とりあえず、土肥まで行ってからどうするか考えよう・・・。

土肥にある、旅人岬という所にある石碑です。
これは地名ではありませんが。
ここら辺の道には、恋人岬とか、何とか岬とか、沢山あります。
夕陽の絶景ポイントになっているようです。

こちらは、同じ場所から見た土肥海岸

土肥港に行き、散策。
港内でカゴ釣りをしていた地元のオッチャンと話をしながら、暫しの間、釣りを見学。
そのオッチャンの竿に、サンバソウやらアイゴ、良型のマゴチなど、多彩な魚が掛ってきました。
土肥の港は、静かで水も綺麗。
ファミリーフィッシングには、うってつけの場所ですね。

さてさて、いつまでも遊んでいる訳にはいきません。
「思い切って、東伊豆に行っちゃうかぁ!」
帰りのことを考えると、かなり迷いましたが、車を走らせる事にしました。
天城トンネルを越え、一気に河津まで。
河津へ抜けた時には、10時を回っていました。

河津から左へ曲がり、良さそうな場所を探しながら辿り着いたのが、こちら。

充分とは言えないものの、そこそこの良いサラシが出ています。

写真中央に微かに写っているのは、利島です。
左手には大島、そして右手には式根、新島、神津島まで見えました。

「この磯場、イケルかも?」
そう思いながら、ルアーを振り始めて10分。
とうとう、その時がやってきました。

20mほど先にある、大きな根の際ギリギリをルアーが通過しようとした時、
手元に、いきなり「ゴンッ」と衝撃が伝わりました。
と同時に、黒く光る魚体が跳ね上がりました。
「ヤッタ~!!」
久しぶりのヒラスズキに、こちらのボルテージは最高潮。
この瞬間を待っていたのです。
そして、派手なエラ洗いを何回も続けます。
大きさの割に、やたらとパワーがあるヒラスズキです。
だが、大暴れしたせいで疲れが見えてきました。
頭を浮かせましたが、取り込み場所が・・・。
足場が高くて、おまけに複雑な根が張り出し、魚を上げる場所がありません。
迷った挙げ句、竿を立てたまま大きな岩を三つほど乗り越えて、裏の浅場まで魚を回すことにしました。
途中で、サラシに揉まれて口に掛ったフックが外れてしまいました。
ルアーの後ろフック一本が、かろうじて胸鰭の付け根に一本刺さっています。
「外れるなよ」
そして騙し騙し、何とか浅場に誘導。
無事にキャッチすることが出来ました。


60センチ弱といったところかな。長さは無いが、体高があり良く太っています。
この顔が拝みたいが為に、はるばると伊豆まで車を走らせてきたのです。
大きくはないけど、この1匹で苦労も報われたというものです。

ホッと、胸を撫で下ろすと同時に、一気に疲れが襲ってきます。
そして、もう充分と、竿を納める事にしました。
不思議と、「更なる大型を」と、ガムシャラな気持ちは湧いてきませんでした。
海を見ると、竿を納めた頃から風が西寄りに変わり、段々とサラシも薄くなってきていました。
もう少し遅くなっていたら、この1匹との出会いも無かったかもしれませんね。

「疲れた」
もう一日滞在する予定でしたが、今日中に帰って身体を休めておこう。
長かったような短かったような伊豆釣行は、こうして幕を閉じました。

帰路、堂ヶ島の景色でも見ながら帰ろうかと、また西伊豆へ回って帰りました。
(この時点で、今度は西伊豆が大荒れでした)
戸田へ差しかかった時、昨日は見えなかった富士山の頂が、雲の上から顔を出していました。
ここで更に、「伊豆に来て本当に良かった」
そんな思いが沸々と湧いてきました。

いつかまた、来れるといいな・・・。


今回のヒラスズキタックル

  竿    パシフィックファントムZ 1404
  リール  トーナメントX 3500
  ライン  ナイロン16ポンド
  リーダー フロロ30ポンド
  ルアー  アイルマグネ125ダイエット

二日間の総走行距離  735キロ

堂ヶ島の土産物店から家に連絡を入れたのが、13時50分。
「9時ごろ(21時)には着けるかなぁ」とメールしたのですが、
家に着いたのは、1分と違わぬ21時ピッタシ。
途中で休憩を入れてしまうと、帰るのが嫌になってしまいそうなので、
一気に走りぬけました。
滅茶苦茶疲れたけど、心地よい疲れと言っていいでしょう。
何よりも、海に行けない鬱憤やヒラスズキを釣りに行けない鬱憤が晴れました。


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