陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

極限

2006-09-18 23:47:30 | 脳脊髄液減少症
この2週間、極限状態にあった。
人間の身体が、ここまで保つものなのかと思った。

少しでも体を動かそうとすれば全身を痛みが走り抜ける。
関節から関節、筋肉から筋肉、頭の先から指の先まで、電器ショックが貫くような、
そんな痛みと体中の引き攣り・・・。
自分の体を動かそうとするありとあらゆる意思に反して、逆の力が加わっている。
起きようとする体を下から誰かが引っ張っている、上からも押さえつけている。
前に出そうとする腕や足を後ろから誰かが引っ張っている、前から押さえつけている。
腕も足も攣ってしまう。
背中の筋肉も胸の筋肉も激しい痙攣を起こす。
毎日、真っ赤な血尿。
不思議と、それでも倒れないものだ。
しかし、子供の小指一本の力で、今の僕を倒す事は可能だろう。
さすがに、仕事を終え家の玄関に辿り着くと、動けなくなってしまう。
あとは寝るだけ・・・。

神経さえやられなければ、自分の意思によって人間は動ける。
ただ、無理して動いていれば、その先は分からない・・・。
でも、一生治るかどうか分からない病気に対して、
何もしないで死んでいくよりはずっとマシだろう。

座薬で胃が痛み、多量に使ったバンテリンで首から肩の皮がデロデロになって剥けた。
それでも痛みが引くという訳では無いのだが・・・。

今まで、どんなに痛くても、どんなにだるくても、
体力を落とさないように努力だけはしてきた。
それにしても、この体たらくだ・・・。
何年もの間、痛いから辛いからと安静になどしていたら、
この病気は悪化の一途を辿るとしか思わない。
辛くて起きていられないのなら、腕を動かせばいい、足を動かせばいい。
何の努力もしないで、人を恨み続けたり、自分が不幸だなんて思ってみたところで、
何も始まるわけでは無い。
病気に対して甘えることは何の得にもならない。
全てを病気のせいにしてみても、治らなければそのまま一生を過ごすだけだ。

僕は、寝返りをうったら、ベッドを起こしたら、
死ぬかも知れない、或いは廃人になるかもしれない、
そんな本当の寝たきり状態を知っているだけに、ある意味強くなっている。
その恐ろしさを知っていなければ、とても今の状態で動いている事は無理だ。






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2 コメント

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Unknown (充途)
2006-09-19 22:39:11
正直、gonzoさんがこれほど長く続けることができるとは思いませんでした。。。

驚異的としか言いようがないです。



少し前に、外に出かける用事がありました。

体がえらかったんですが、gonzoさんのブログに書かれているほど、症状もひどくないし、gonzoさんが無理して動いているので、自分もこのくらい大丈夫だと思って、我慢して着替えていました。

でも、着替え終って、無理して行くぞと意気込んだときに限界に達し、動けなくなりました。

多分、これ以上の苦痛の中を、精神力だけで動いているんだろうなとそのとき思いました。



もう少し体に負担のかからない仕事から徐々に慣らしていけるといいのですが。。。

どう考えても、他の病気で倒れてしまうような気がしてなりません。
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Unknown (gonzo)
2006-09-20 21:35:35
充途さん、こんばんは。

最近、具合が良くないようですが、僕の様な無理はしないで下さい。



僕はここのとこ、足が利かなくなってきてます。

常に意識して思い切り力を入れているような状態でないと、思うように動きません。

でも、いきなりキツイ仕事に就いたことによって、何とか半日くらいならば耐える自信が付きました。

正直、昼で限界を超えてますが・・・。

一度座ってしまったら、もう半端な気持ちでは体が動きません。

何かをする、しないではなく、やはり起きている時間の経過が一番体調を左右するようです。

でも続けるしかありません。

自分でも、いつ倒れてもおかしくない状態だと思いますが。

今日もフラフラでした

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