陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

宮田作 郡上あまごよ 長い間ありがとう

2008-07-16 21:58:59 | 釣りの話
昨日の釣行で、元上の下から25センチくらい上で折れて(割れて)しまった。
古い竿にも関わらず、ズーム機構が備わっているので、
元上を納めた状態ならばまだ使えるかもしれない。
だが、竿をじっくりと見ると、もうカーボン繊維自体がかなり薄くなってしまっている。
人間で言えば疲労骨折。
かなり疲れていたのだろう。
折れるべくして折れてしまったのかもしれない。

宮田作 郡上あまご8.1m
特殊性を持った郡上竿の中でも、その存在は一際異彩を放つ。
そう、何故ならば、
この8.1mの竿は、長良川のサツキマスを釣る事に目的を持って開発された竿だからだ。
異彩を放つと言うよりも、異端児とさえ言ってもいいかもしれないこの竿。
この竿を使いこなすには、相当の慣れ、修練と、相当の腕力を必要とする。
誰にでも使いこなせるという代物ではないのだ。
だがそれだけに、この竿を我が物として使いこなして魚を釣った時の喜びは、
他に例えようの無い喜びに変わってくれるのだ。

先にも書いたように、元上を納めた状態ならばまだ使える。
だが、もう使うのは止めておこう。
ワックスでもかけて綺麗に磨き上げ、この竿と作ってきた数々の思い出と共に、
そっと仕舞ってあげよう。
そしてたまには手に取り、また君と語り合おう。

宮田作 郡上あまご8.1mよ、長い間ありがとう。
そして、お疲れ様。
僕は、君と歩んだ日々を絶対に忘れない。
君は、僕の心の中で永遠に生き続けているよ・・・。