golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ブルックナー8 番 ヨッフム

2008-02-26 07:37:20 | Weblog
土日は凄い風でした。春一番だったそうですね。キャンディーズの解散コンサートを、サークルの合宿先のTVで見ていたことを思い出します。(←イカン、イカン。クラシック原理主義者が他ジャンルの音楽に関連したことに言及するなど言語同断(私)。まあエエやないか、堅いこと言わんでも(何故かアヤシイ関西弁のもう一人の私)。

それはさて置き、春一番のこの季節になると何故かこの曲を聴きたくなります。クラシックを聴き始めた頃、確かこの季節に初めて聴いたからだと思います。刷り込み、ってやつでしょうか。スケルツオも何とはなしに春一番を感じさせるのかな。

ヨッフム指揮ドレスデン・シュターツカペレで聴いています。最近ブルックナーを聴くことが少ないのですが、「何か巨大なもの」を感じさせる凄い曲だと思います。建造物というよりは、もっと自然に近い何かを。(その巨大なものが一体何なのかは今だに良く分かりませんが)。スケール感(楽器編成や長さでは勿論なく、音楽そのものの)ではちょっと類を見ない作品でしょう。精神安定上も良い曲。ヨッフムの堅固だが温かみのある音楽性もこの曲にピッタリ。(他の演奏をあまり知らないので大きなこと言えないのですが)

スケール感と言えば、すっかり騙されたのはマーラー。「巨人」とか「大地の歌」という曲名で、クラシック聴き始めた当時、さぞかし雄大な曲かと思いました。ところが、全く違う。「巨人」なんかは失恋したニイチャンがオメオメ泣いている様な曲だし、「大地の歌」では泣き上戸のアル中オヤジが世をはかなんでいる。誇大広告だとして公正取引委員会に訴えようかとさえ思いましたよ(笑)。(誤解しないで下さいね。この2曲も勿論のこと、実は大好きな作曲家の一人なのですから)

ブルックナーと言えば、版の問題を気にしなくてはいけないはずですね。原理主義者だから原典版以外認めないはず!?ところがそこはまたいい加減な私。この演奏の版も、またそれらの違いも全く分かっていないのです(笑)。