golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

最初はグールド。ゴールドベルク

2008-02-23 21:50:45 | Weblog
記念すべき最初のブログ記事。何にしようか?ここは、gooに敬意を払い、最初はグー…ということで(笑)
定番中の定番、バッハ「ゴールドベルク変奏曲」(55年)。LP時代にレコードが擦り切れる位(CD世代の人には分からない表現ですね)、繰り返し聴いた演奏。モノラルだったため、81年のステレオ盤が出た時には、狂喜したものです。
その後、「クラシック原理主義(バロック以前はオリジナル楽器!、編曲はダメ、抜粋もダメ)」を信奉するようになり、この曲もチェンバロで聴くことが中心になりました。
加齢とともに原理主義者も穏健になりましたが、でもまだオリジナル楽器派ですね。

昨年、店頭で「55年盤の再創造」というCDを見付ける。リマスタリングで音質が大幅に向上!みたいな物と思い前を通り過ごす。後日、その「正体」を知り驚愕!。グールドの演奏をソフトウェアでテンポ、タッチなどを解析して、自動ピアノで再演したものとのこと。こりゃ確かに再創造だ。早速、試聴機で聴いてみる。あの躍動感に溢れたグールドの55年盤が素晴らしい録音として甦っているではないか。凍土の死体のDNAから恐竜を甦らせる研究という話が確かありましたよね。ある意味それと同じかな。芸術と技術の幸福な融合!。しばらくはこのCDを気に入って繰り返し聴いておりました。
LPで持っている盤を買い直すのは「モッタイナイ感覚」が働き、今だにちょっとした罪悪感があるのですが、LPプレーヤーが故障(古いので破棄予定)しているので仕方がない。55年盤、81年盤を確認したくなり、セットのCDが安かったので昨年買い直した。
改めて聴いてみたら、55年盤やはりイイですね。LP当時は録音のせいもあり、81年盤を好んでいたが、55年盤の方が一貫した速さで爽快。これを聴いているうちに、「再創造盤」にちょっと違和感が発生。ピアノが違うから?唸り声が無いから?解析ソフトがまだ完全ではないから?この試み是非進めて欲しいが、現状評価保留かな。また何回も聴いてみます。
今日はオリジナルの55年盤を聴きました。「クラシック原理主義者」は、やはりオリジナル派!?…オリジナル楽器とは意味が違うつうの!(笑