一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

昭和テイスト

2009-03-13 | まつりごと

石川議員を参考人聴取=「正直に述べた」とコメント-規正法違反事件・東京地検 (2009年3月12日(木)23:30 時事通信)

小沢一郎民主党代表の政治団体「陸山会」が西松建設から違法献金を受けたとされる政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は12日、小沢氏の元私設秘書で、同会事務担当だった同党の石川知裕衆院議員(35)=比例北海道=から参考人として事情聴取した。

一連の報道が事実だとすれば、下請会社をダミーで使ってしかもそれが自分の献金だとわかるように連絡していたりしていた西松建設は相当「昭和の香り」がする会社だなと思います。
西松建設以外の大手ゼネコンも同じ手口で献金していたという報道もあるので、業界自体が「昭和」なのかもしれません。  

今頃気がついたのですが、小沢氏の政治資金団体の名前は「陸山会」といいます。このネーミングは岩手県(陸中)出身の小沢氏が越後出身の田中角栄の政治資金団体の「越山会」にあやかろうとした感じで、これも昭和の名残を引いています。
今回陸山会は歴史があるだけに逆に過去を引きずってしまったのでしょうか。

ところでNikkeiBPnetにこんな記事もありました。
「オフレコ破り」、現場はどうなっているのか  

 内閣記者会は日本最大の記者クラブである。政府中枢を取材するのだから、各報道機関とも政治部の中核部隊として位置づけている。それが、「集団的オフレコ破り」を演じてしまったのだ。それも、一定の政治勢力に加担するかたちの展開となったのだから、これは日本の政治報道の汚点として歴史に残る「事件」と言っていいかもしれない。  
 政治取材のイロハについて解説しておかなくてはなるまい。取材というのは、もちろん「サシ」(単独取材)が一番いいのだが、首相官邸でそれをやったら収拾がつかなくなる。このため、官房長官は午前と夕方の2回、記者会見を行い、そのあと、官房長官室で懇談をやるのが慣例だ。官房副長官も夕方、懇談を行うことが多い。官房副長官は政務(政治家)と事務(官僚出身者)がいるが、漆間氏は事務の副長官である。警察庁長官経験者だ。  
 会見は発言者の名前を特定して報道していいが、懇談の場合はぼかすことになっている。官房長官は政府首脳、副長官は政府高官、政府筋などとして報じる。これは各党や官庁の場合も同様だ。自民党の場合、幹事長と党4役が自民党首脳、それ以下は自民党筋などとなる。官庁の場合は、大臣、次官が○○省首脳、局長以下は○○省筋といった具合だ。  
(中略)  
 懇談にも、メモを取っていい「メモ懇」、メモも録音もだめという「オフレコ懇」、内容を明らかにしてはいけない「完全オフレコ」(一定期間が過ぎれば、企画記事などであのときはこうだったというかたちで使える場合もあった)などの区別がある。
(中略)
 記者会見はどうしても建前が優先する。したがって、本音ベースでの背景説明の場として懇談という手法が導入された。これによって、より深みのある政治報道が可能になると考えられた。

コラムの著者は「集団的オフレコ破り」を問題にしてますが、そもそも記者クラブのそういう運営方法自体が健全なのか、という視点の方がジャーナリストとしては大事なのではないかと思います。

そういう意味では、マスコミが一番「昭和」を引きずっているのかもしれません。


コメント
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