7巻が出たので早速購入。
アイデンティティや愛と憎悪の問題が過去の記憶のフラッシュバックを巧みにおりまぜて展開するところは『MONSTER』や『20世紀少年』同様今や浦沢直樹のお家芸なのですが、手塚治虫の『地上最大のロボット』へのオマージュである本作は、「本歌取り」がいろいろなところでとりこまれているところも魅力です。
物語は高度化したロボットが人間と同様に生活を送っている時代設定で、ロボットの虐待を禁止し権利を保護する法律ができていたりします。
そして依然としてアシモフのロボット三原則は守られているのですが、ロボットがより人間に近づくにつれておきる問題をロボットの視点から描いています。
(そこからロボットの投票権や自治という方に行くと、全然違う物語になっちゃいますけどそっちにはいきません)
また作中のロボットは、人間と全く同じ姿かたちをした高度なものと、機械の(または手塚治虫的な)形をした旧式(または汎用?)なものとが極端な形で描き分けられていて、名前やキャラクター(感情のゆれとか不器用さ)もそれらに応じているところなどにも作者のこだわりが伝わってきます。
物語が佳境に入ってきたので、今までの複雑な展開を整理しようと1巻から読み直しました。
以前に読んだときには気がつかなかった伏線がいろんなところに張りめぐらされていることに気がつきます。
一度解決したはずの伏線が実はその先まで続いていたりと、まだまだ奥は深そうです。
また第1巻のノース2号のエピソードなど、読み返してもホロリとくる挿話がいくつもあります。
ところで、このノース2号というのは主要な登場人物(ロボット)である高度なロボットのうちの1人(1体)なのですが、これだけいかにもロボット風の身体とそっけない名前が与えられています。
作者はこの名前を考えたときに「サウス2号」だと妙な連想が働くからまずいよなぁ、などと一瞬考えたのでしょうか。
アイデンティティや愛と憎悪の問題が過去の記憶のフラッシュバックを巧みにおりまぜて展開するところは『MONSTER』や『20世紀少年』同様今や浦沢直樹のお家芸なのですが、手塚治虫の『地上最大のロボット』へのオマージュである本作は、「本歌取り」がいろいろなところでとりこまれているところも魅力です。
物語は高度化したロボットが人間と同様に生活を送っている時代設定で、ロボットの虐待を禁止し権利を保護する法律ができていたりします。
そして依然としてアシモフのロボット三原則は守られているのですが、ロボットがより人間に近づくにつれておきる問題をロボットの視点から描いています。
(そこからロボットの投票権や自治という方に行くと、全然違う物語になっちゃいますけどそっちにはいきません)
また作中のロボットは、人間と全く同じ姿かたちをした高度なものと、機械の(または手塚治虫的な)形をした旧式(または汎用?)なものとが極端な形で描き分けられていて、名前やキャラクター(感情のゆれとか不器用さ)もそれらに応じているところなどにも作者のこだわりが伝わってきます。
物語が佳境に入ってきたので、今までの複雑な展開を整理しようと1巻から読み直しました。
以前に読んだときには気がつかなかった伏線がいろんなところに張りめぐらされていることに気がつきます。
一度解決したはずの伏線が実はその先まで続いていたりと、まだまだ奥は深そうです。
また第1巻のノース2号のエピソードなど、読み返してもホロリとくる挿話がいくつもあります。
ところで、このノース2号というのは主要な登場人物(ロボット)である高度なロボットのうちの1人(1体)なのですが、これだけいかにもロボット風の身体とそっけない名前が与えられています。
作者はこの名前を考えたときに「サウス2号」だと妙な連想が働くからまずいよなぁ、などと一瞬考えたのでしょうか。