大蔵省OB弁護士グループ、追徴減額の3億円を丸々報酬に
(2008年1月6日(日)03:37 読売新聞)
旧大蔵省OBの弁護士らのグループが、約70億円の所得隠しを指摘されたパチンコ景品交換業者の追徴課税処分に対する異議申し立て手続きを代行して、3億円もの報酬を受け取っていたことがわかった。
報酬が支払われたのは2006年だが、弁護士らは「節税対策」と称し、07年から数年に分けて支払われたことにする経理操作も依頼していた。業者側は3億円の支払いで、異議申し立てによる減額分を吐き出す形になっており、「不当に高い」として弁護士らに返却を求める考えだ。
巨額の報酬を受け取っていたのは、元大蔵省銀行局審議官の杉井孝弁護士(60)と、元国税局OBの税理士2人。杉井弁護士は1998年に金融機関からの過剰接待で懲戒処分を受けて辞職、税理士らは東京国税局査察部次長や八王子税務署長などを務めていた。
脊髄反射的には、報酬額の合理性はともかく不満があるなら払わなきゃよかったじゃないか(一度払ったものを取り戻すのは相手が弁護士じゃなかったとしても面倒なので)と思ったのですが、 こちらの記事によると、昨年9月に亡くなったパチンコ店経営者が既に支払ってしまった報酬について遺族が多すぎるので返還しろといっているようです。
弁護士グループへの報酬は、申し立て前の3月ごろに着手金5000万円、10月ごろに2億5000万円が支払われた。 とありますが、成功報酬として減額分(=成功した分)の全額を取っていってしまうというのは当初の成功報酬の合意内容(もし事前に合意していたのなら、ですが)がかなり不合理だったようです。
もっとも故人がそれだけ「大蔵省OB」の肩書きを評価して不合理を承知の上で合意したと争われた場合は不利かもしれません。
それはさておき今日の本題、大蔵省の過剰接待問題、杉井氏といえば「ノー○ンしゃぶしゃぶ」です。
杉井氏は当時銀行局審議官で停職処分になりましたが、依然として濃ゆい仕事をされているようです。
実は私は過剰接待問題が話題になる前にこのノーパ○しゃぶしゃぶ店に行ったことがあります。
その当時某社の役員秘書をしていた友人から「面白い店がある」という話を聞いて、友人数人と自腹で行きました。(←バカですw)
歌舞伎町のコマ劇場の手前の一角に「楼蘭」というなぜか中国風の名前でその店はありました。
机の引き出しの奥を引っ掻き回したらメンバーズカードがまだありました(結局1回しか行かなかったんですが(^^;)
カード自体には高級感はありません。
ただ、帰るまでにメンバーズカードを作って名前をエンボスで印字してくれるあたり(ここはぼかしてます)はさすがです。
裏側の注意書きは結構細かいです。
身元のはっきりしない方はお断り、とメンバーズカードにも書いてありますが、そういう経営主体自体の身元は何だったのでしょう。(噂では最近お店が復活したと聞きましたが未確認)
さて、店に入ると掘りごたつの個室に通されます。
4人だったので妙に狭い部屋でした。
そこに、しゃぶしゃぶを作る着物を着た仲居さんと、若いミニスカートのコンパニオンが一人つきます。
しゃぶしゃぶ自体はかなりいい肉を使っていてなかなか美味なのですが、「○ーパン」の部分は次のような趣向があります。
ひとつは、掘りごたつのテーブルの手元の端に液晶ディスプレイとリモコンがあり、リモコンは掘りごたつの下にある可動式のCCDカメラを操作できるようになっています。
それによってコンパニオンの足元(股間)を手元の液晶ディスプレイで眺めることができるというものです。
こうやって改めて書いてみると、こっぱずかしいのですが、最初にこの仕掛けを見たときは一堂妙な盛り上がりを見せました。
もうひとつは、ウイスキーのボトルが天井からつるしてあり、注文するとコンパニオンが伸び上がってウイスキーを注がなければならず、その際にスカートの中が見える、というものです(もう10年以上前のことなので記憶が定かではないのですがおまけに下から照らすライトもついたような・・・)。
これでお酒をお代わりする分勘定書きが増える、という仕組みです。
仲間内だったのでバカ丸出しでけっこう楽しめました。
でも、二度目にも高い金を出してまで行こうとは思いませんでした。
では接待など勘定が他人持ちの場合はどうか、と考えてみました。ゲストに気遣いを感じさせないように自らバカをやって盛り上げるというのが接待をする側の腕でもあるのですが、ホスト側を前にしてバカとスケベ丸出しで楽しむというのはなかなか抵抗があるようにも思います。
大蔵官僚の場合は逆にそれだけ親密な間柄だったのか、はたまた接待側など人と思わないくらいのプライド(厚顔)があったのでしょうか。
あと、冷静に考えると「そんなに楽しいか?」という部分もあります。
後段の背伸びして・・・なのですが、高校時代に部活の後にKFC(当時は「ケンタッキーフライドチキン」とフルネームでした)に寄ったとき、コールスローか何かを頼んだらカウンターの中のかわいい女子大生(想像)が棚の上の方に手を伸ばした拍子に、彼女の背が低かったのとユニフォームのスカートが短かったので、小さい形のいいお尻とそれを包むにはあまりに小さい布が丸見えになったことがあります。
Tバックがポピュラーではなかった当時としては、高校生にはかわいい顔をしたおねえさんがそんな大胆な・・・という衝撃を受けるような布地の小ささでした。
阿呆な高校生は、そのあと必要もないのに次々とコールスローを頼んだことは言うまでもありません。
このときの感動に比べると、ノー○ンしゃぶしゃぶが見劣りするのは否めません。
それは、高校生の頃から10数年経って既に汚れてしまった自分がいた、ということもさることながら、 「予想外のものが見える」ことの感動の方が「そこにあるべきものが見える」感動よりもはるかに大きいからではないかと思います。
二回目はサプライズがないので、感動も半減するように思います(たまにゲイのコンパニオンがいたりすれば別でしょうがw)。
もっとも当時の護送船団方式をよしとしていた大蔵省の官僚は、予定調和を前提にに期待通りの景色を見るのがお好みだったのかもしれません。
(お後がよろしいようで・・・)