Googleが中国から撤退するというニュースに、全世界が驚きました。
Googleの使命について、共同設立者のラリー・ペイジ(Larry Page, 1973- )は、2009/12/21のGetUpEnglishのExtra Extra Exampleで紹介したとおり、次のように述べています。
"Our mission is to organize the world’s information and make it universally accessible and useful."
「グーグルの使命は、世界の情報を整理し、それに世界中の人たちがアクセスできて使えるようにすることです」
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20091221
GetUpEnglishでは、今日から3日間、Googleの目指していることについて、ラリー・ペイジのことばを通じて考えてみたいと思います。
ラリー・ペイジは、2009年5月2日、母校ミシガン大学の卒業式の記念演説で、次のように述べています。
○Practical Example
"I had one of those dreams when I was 23. When I suddenly woke up, I was thinking: what if1 we could download the whole web, and just keep the links and… I grabbed a pen and started writing!"
「23 歳の時に、そんな夢を一つ見ました。突然目が覚めて、こう考えていたのです。ウェブを丸ごとダウンロードできたらどうなるだろう? リンクもそのまま保存して、そして……。ぼくはもうペンをつかんで書き出しました!」
世界のウェブをそのまま自分のコンピュータにダウンロードできたら、と思いついて、すぐにラリーは、同級生のサーゲイ・ブリン(Sergey Brin, 1973- )と行動に移しました。
1996年、ラリーとサーゲイが23歳のときでした。
●Extra Point
ラリー・ペイジは、こんなことも言っています。
◎Extra Example
"Soon after, I told my advisor, Terry Winograd, it would take a couple of weeks for me to download the web ? he nodded knowingly, fully aware it would take much longer but wise enough not to tell me. The optimism of youth is often underrated !"
「すぐに指導教官のテリー・ウィノグラード教授に、2,3 週間あれば、ウェブをすべてダウンロードできると思う、と伝えました。ウィノグラード先生は、なるほど、とうなずいてくれました。先生はもっと時間がかかるだろうと完全にわかっていたのですが、あえてぼくにそれを言わなかったのです。若者の楽観的な考え方はもっと高く評価されるべきです!」
テリー・ウィノグラード(Terry Winograd,1946? )はコンピュータ科学者でスタンフォード大学教授。1995 年にラリー・ペイジがスタンフォード大学の博士課程に入学して以来、彼の指導教師でした。
"The optimism of youth is often underrated !"は、直訳すれば、「若者の楽観的な考え変え方は過小評価されることが多い、まったく取るに足らないものと判断されることが多い」ですから、訳出されたような意味になります。
ラリーのこのことばを、若い人たちは、ぜひ胸にとめていただき、新しいこと、今まで誰もやったことがないことに、積極的に挑戦してほしいと思います。
この演説も、上岡伸雄編著、『名演説で学ぶアメリカの文化と社会』(研究社)に収録されています。付属CDで、ラリー・ペイジの生声演説を聴くことができます。
http://webshop.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-45226-1.html
明日もラリー・ペイジのことばを紹介します。