私は毎晩7時になると夕食を届けに実家に行きます。
私が具合の悪い顔をしていると、心配性の母が心配をするので、
実家に行く時だけは毎日元気で顔を出すことにしているのですが、
昨日の母は特別でした。
玄関先で私が行くのを待っていました。
「誉めてもらおうと思って待っとったんだに!」
車から降りるとすぐに声をかけて来ました。
母は12月に85歳になります。
数年前に脳梗塞になったり、乳癌で手術をしたり、
年を取ってからもいろんな病気をしたので、今は週一回デイサービスに通っています。
母は昔から洋裁や和裁などが得意だったので、
通っているデイサービスでは
母に特別、押絵を作る時間を1時間ずつ取ってくれたのだそうです。
1週間に1時間、1年間かかってこんな作品が出来上がりました。
「凄いね!!」思わず声に出ました。
自分にはできない事なので「ほんとにすごいね!!」って言うと
母はほんとに嬉しそうでした。
私たちが子供の頃、親に誉められることがどんなに嬉しい事だったか・・。
いつの頃からか、親を見守り、誉めるようになっていました。
それにしても、今やお掃除も洗濯も料理もほとんどできないのに、
こういうことはちゃんとできるのは、不思議なものです。