昨年他界した母と毎日散歩をした河川敷。
うきうきとした桜満開の春が終わり、
すっかり緑一色になった。
春の日も、暑い夏の日も、寂しい秋の日も、雪の積もる冬の日も
毎日誰かが歩いている。
母が生前そうだったように毎日お散歩をしているおじいさん。
母と同じように同じベンチに腰掛け、ジョギングする人たちに静かに挨拶をしてくれる。
おじいさんのベンチの上ではたくさんのシジュウカラが囀っている。
シジュウカラは言葉を持っているらしい。
ヘビがきたよー、鷹がいるよー、と仲間に教えているそうだ。
おじいさんがきたよーと囀ると、
きっと仲間が集まってくるのだろう。
いつまでもこの風景が続きますように。