熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

ちびた鉛筆

2021-10-31 08:54:58 | ひとりごと

 

実家の父の仕事場にちびた鉛筆がきれいに並べられていた。

懐かしさと愛おしさと一抹の寂しさを感じた。

私たち兄妹が小学生の頃、毎朝鉛筆を削ってくれたのは父だった。

鉛筆が小さくなるとサックを付けて、削れなくなるまで使.ったものだった。

鉛筆削りが普及すると、鉛筆削りで削れなくなった鉛筆は捨てられた。

成長と共に、鉛筆はシャープペンシルやボールペンに置き換えられて、いつの間にか使わなくなった。

 

普通の生活が普通になると、ちびた鉛筆は世の中から姿を消してきた。

ちびた鉛筆を忘れていたように、自分も何かを忘れてきた気がした。

 

きっといつか見られなくなる・・ちびた鉛筆。

 

 

 

 

 


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