「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

診断基準5. 自殺の行動, そぶり, 脅しの繰り返し (1)

2012年09月24日 23時10分14秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
○ 自殺

 ボーダーの人の8~10%が 自殺を遂げます。

 自殺 (および他の衝動的な行動) は、

 圧倒的でコントロールできない感情への 解決策として現れます。

 自殺は 気分を変えるための 究極の方法です。

 他の致死的でない行動が 効果的な場合もあります。

 大量服薬による睡眠は、 感情的な傷つきを制御します。

 自殺の脅しも含め、 自殺行為は、 周囲の行動を引き出すのに 非常に効果的です。

○ 自傷行為

・ 自分を切り付ける

・ 火傷させる

・ 骨折させる

・ 頭を打ちつける

・ 針で刺す

・ 皮膚を引っかく

・ 髪を引き抜く

・ かさぶたを剥ぎ取る

 肥満になるほどの過食や、 人に喧嘩を売るなども、 自傷行為になることがあります。

 自傷行為は、 圧倒される感情的苦痛を解放したり、 処理するために行なわれます。

 自傷により、 麻薬物質 (ベータ・エンドルフィン) が脳から放出されます。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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