「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ピック病 (若年性認知症)

2010年07月21日 20時43分01秒 | 介護帳
 
 認知症の原因で もうひとつ多いのが、

 若年性認知症のひとつである  「ピック病」 です。

 日本に1万人以上いると 言われていますが、 正しく診断できる 医師が少ないため、

 アルツハイマー病や うつ, 統合失調症と誤診され、

 不適切な治療を受けたりしています。

 40~60代の働き盛りに 発症が多く、

 アルツハイマー病の 10分の1から3分の1と言われます。

 前頭葉から側頭葉にかけて、 脳の萎縮が見られます。

 記憶に障害が出る アルツハイマー病に対して、

 怒りっぽくなるなどの 性格変化や、

 同じことを繰り返して 言ったりしたりする、 行動異常が起こります。

 次第に 記憶障害や言語障害が表れ、 最後は 重度の認知症に陥ります。

 原因や治療は まだ分かっていませんが、

 脳血流を活発にする 栄養補給や適切なケアで、

 悪化を遅らせることは可能と 考えられています。

 明確な診断基準はなく、 認知度や理解も低いため、

 誤診や周囲の無理解に 当事者は苦しんでいるのが現状です。

 分別のある 壮年の社会人が 万引きをしたことで、

 ピック病が見つかるという ケースも珍しくないそうです。

 社会はまだ それを理解していないので、 会社を辞めさせられたり、

 家族の生活も 変わってしまうことになります。

 ピック病の症状には 他に、 無気力・ 無表情になる, 家事ができなくなる,

 一人で帰宅できなくなる, 非常識な行動を取る、 などがあります。

 診断するのは ピック病の専門医に受診することが 勧められます。

〔 「教えて! 認知症の予防」 http://www.ninchisho.jp/kind/04.html より〕
 
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