「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「生死命(いのち)の処方箋」 について

2010年07月26日 21時53分31秒 | 「生死命(いのち)の処方箋」
 
 「生死命(いのち)の処方箋」 は、

 シナリオ登竜門 城戸賞を 1989年に受賞した、 僕のオリジナル作品です。

 脳死と臓器移植を題材に、 弟を救おうとする 医師・ 美和子の姿を描いています。

 そのシナリオを、 ここに連載してみたいと思います。

 城戸賞受賞後、 小学館で

 「生死命の処方箋」 を コミック化しようという 話がありました。

 担当の編集者は、 僕のシナリオを原作とし、

 作画を 村上もとかさんにやってもらいたいと、 地道に交渉していました。

 村上もとかさんと言えば、

 最近は ドラマ化で評判となった  「JIN-仁-」 をはじめ、

 当時から 大人気の実力作家です。

 多忙なスケジュールに追われて、 なかなか都合が付かず、

 長い折衝の末、 とうとう企画は お蔵入りになってしまいました。

 その間、 僕はシナリオに 手を加えていました。

 シナリオは脳死肝移植の話ですが、

 城戸賞受賞直後、 日本で初の 生体肝移植が行なわれたのです。

 受賞作では、 ストーリーに生体肝移植を 全く入れていなかったわけですが、

 生体肝移植が行なえる 現状になったからには、

 シナリオも 手直ししなければなりせんでした。

 しかし 話の骨子は、 あくまでも脳死移植です。

 そこに至るまでの前段を、 生体肝移植の筋書きで 書き換えたのです。

 ブログへの連載には、 受賞作に加筆した シナリオを掲載いたします。

 新人の頃のもので 稚拙な部分もありますが、 ご覧になってみてください。

(次の記事に続く)
 
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