「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

手元供養 (1)

2007年10月29日 22時06分17秒 | Weblog
 
 新聞に 「手元供養」 の記事が 載っていました。

遺灰の一部を 自宅で保管し、故人を偲ぶというものです。

これを読んで、心子の葬儀のことを 思い出しました。

拙著に登場した、心子を慕っていた 「清志」 です。

心子の火葬が終わったとき、清志は火葬場の人に、

心子の焼骨を欲しい と言いました。

遺骨を入れるための ビニール袋も用意していました。

清志の気持ちの深さは 分かりましたが、遺骨はもらえないだろうと

僕は漠然と 思っていました。

案の定、係の人は それはできないと断っていました。

でも、遺骨を持ち帰ること自体は、法的に問題はないそうです。

ただ、故人や遺族の 意思によって、自宅での保管が 可能ということで、

遺族でないと どうなのか分かりません。

いずれにしろ 清志の場合、心子本人の意思ではなかったし、

葬儀場で にわかに申し出ても、やはり 難しかったのではないでしょうか。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/50961562.html