医療マーケティングの片隅から

医療ライター・医療系定性調査インタビューアーとして活動しています。独立30年を機に改題しました。

オペラ「ローエングリン」の魅力

2012年06月04日 | 音楽

先週、新国立劇場のオペラパレスで、念願の「ローエングリン」を観て、オペラに圧倒されました。
声楽+オーケストラ+演出+舞台装置+ 照明・・・ぜんぶひっくるめてなんぼ、の世界ですから、芸術性の神々しさたるや半端ではありません。オケの演奏会に比べたら値段も半端ないですが、それも納得です。

リヒャルト・ワーグナーは、作曲家として知っている人が多いと思いますが、じつは、原作も曲も、台本もぜんぶひとりで書いています。


「ローエングリン」はワーグナーの歌劇のなかでも、4部作もあってながながとした「二―ベルングの指輪」に比べると、筋がわかりやすく、「婚礼の合唱」のようなおなじみの曲もあったりで、オペラ初心者にもお勧めです。
かくいうわたしも、ちゃんとしたオペラを生で観るのはこれで2回目ですが(その割にはエラそうだなおい・・)、いずれもワーグナーです。

 

面白いのは、時代時代の演出家が、自分の解釈で舞台をつくりあげていることです。
「古典」があって、それ以外はだめ、という世界ではないのです。だから進化している。

 

たとえば、ラストシーン。
「ローエングリン」は決してハッピーエンドではなく、今回の演出では、白鳥に変えられていた王子(エルザ姫の弟)が、ステージ上にひとりポツンと取り残されて終わります。ブラバント公国の将来展望の暗さを暗示したかのような、さびしい終わり方です。
ですが、昨年、NHKで中継されたバイロイト音楽祭の「ローエングリン」ときたら、強烈でした。妙なバケモノに変えられた王子??が自分の臓器を引きちぎっては投げ散らかして幕がとじる・・・という身の毛もよだつエンディング。「歌劇」というより「過激」、「王子」というより「エイリアン」でしたw

 

初演は、1850年。演出によって評判ははっきりわかれるようですが、160年も前につくられた作品に、こうした自由な解釈が許されていることが、醍醐味なのですよね。

 

で、もっと他の演出のも見たいと思い、DVDを購入しました。
これで、3つの「ローエングリン」を観ることになるのですが、いずれも、タイトルロールはクラウス・フローリアン・フォークト。現代最高のローエングリン歌手といわれている素晴らしい、そしてめっちゃ美形のテノールです

 

・・・そうです、要はわたくし、たんなるフォークト好きのオバハンになりかけています。
しかし、本気で追っかけるとなると、韓国ならいざ知らず、バイロイトやザルツブルグまで行かねばなりませんから、まちがいなく、経済的な問題が発生しますwww

 

さあ、お仕事がんばろう。

 

 

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