私は沖縄三線を習っている。
月に1回沖縄からきて出張教授してくれる師匠が、お稽古中、なにやら小さい水筒(ウイスキーでもはいっていそうなやつ)の液体をちびちびやっていた。
「あの中身は何?」と帰りにお聞きしてみると、
沖縄のご自宅でつくっている自家製の薬酒とのこと。
泡盛に「長命草」を1ヶ月漬けておき、セキが出たり、のどの調子が悪いときに飲んでいるそうだ。
師匠は気管支ぜんそくがあるので、「マズイな」と思ったときの予防だとか。
長命草。
学名は「ボタンボウフウ」。
沖縄ではサクナ、グンナ、とも呼ばれているが、最近は「長命草」という名がポピュラーだ。
沖縄では古くから根っこを薬草として使っていた。
動脈硬化、高血圧、セキ、喘息、解熱・・・と薬効は幅広い。
・・・と聞いてはいたものの、ホントに使っている沖縄の人に初めて会った。
ますます納得。
沖縄の薬草や健康法はまだまだ奥が深そう。
長命草は沖縄本島にも家の庭などにふつう~に生えているが、与那国島にはとくに多い。
写真は、昨年与那国島で撮ったもの。
岩場にはりつくように生えている青々とした葉っぱが「長命草」だ。
日陰はなく、直射日光が厳しい。
そんな岩場で勝手に自生する。
潮を浴びても枯れない。
強風にも負けない。
その生命力から「長命草」と呼ばれているが、
実際、沖縄県と琉球大学の研究によれば、抗酸化成分が多いそうだ。
そうだろうなあ。と納得。
抗酸化成分が多くなければ、紫外線で発生する活性酸素でやられてしまうはずだから。
植物の抗酸化成分は植物自身のためにある。
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