医療マーケティングの片隅から

医療ライター・医療系定性調査インタビューアーとして活動しています。独立30年を機に改題しました。

風邪のひき始めに腰湯

2014年01月30日 | 医療・健康


江別の陶芸家、北川智浩さん撮影

1月に入り、友人の住む札幌郊外はこんな雪景色に。寒そうですね。しかしここまで寒いとキリッと気持ちいいのだそうです。旭川に住み始めた別の友人もそう言っていました。

さて、私事ですが、一昨日から喉が痛み、昨日は少し熱っぽくなってきました。このように丸2日かけて色々と症状が揃っていくといったのんびりモードの風邪は、まずインフルエンザではありません。インフルエンザは発症が急激です。実は昨シーズン、ワクチンを打ち忘れて見事に罹患。午後から急にだるくなったと思いきや、あれっ?と思っている間に急激に熱が上がり、ソッコーなのであります。

で、これが本題。高橋治療院の高橋伴和先生に教えていただいた腰湯を試してみたのです。

やり方はこちらのブログに紹介されています。

単に腰湯をすれば良いわけではなく、欠かせないポイントは
風呂の中で温かい飲み物を飲み、
風呂上がりに涼んだりせず暑いまま一気にベッドに入って寝る!

ということ。
高橋先生いわく、
「38℃位までの熱なら翌朝には平熱になることが多いです」
とのこと。

なるほど。夜中に大汗をかいたせいか、朝、身体はスッキリしていました。夜寝る前に風邪薬を飲んだ時特有のだるさもありません。(あれは総合感冒薬に含まれている睡眠薬が翌朝まで残っているものと思います)風邪気味の日の入浴もやり方次第。これが正しい体の温め方なのだろうと思いました。おかげさまで今朝はちゃんと仕事ができます。

ただし、これがインフルエンザであればこうはいきません。高橋先生も
「39~40℃の高熱の場合は、腰湯はせず至急病院で診察を受けて下さい。」
とおっしゃっています。セルフメディケーションとは、こういう見極めあってのことですね。

熱っぽさはすっかりとれましたが、喉の痛みはまだ残っています。今日は「ドライヤーのお灸」を試してみようかと。

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「ドラッカーとオーケストラの組織論」山岸淳子著

2014年01月21日 | レビュー


日帰り出張の移動中に読み終わったのですが、期待通りの面白さでした。

2003年に世界最高峰のオーケストラベルリン・フィルに史上最年少の17歳で入団したコントラバス奏者はベネズエラ出身。決してクラシック音楽が盛んな地域では無い南米で、スーパープレーヤーが誕生したのか。

1975年に子供たちを犯罪と貧困から守るために、地下駐車場の一角で始められた小さなアンサンブルが発端でした。今で言えばNPOですが、いまや65億円の政府予算がつき、国内に200もの青少年オーケストラがあるのだそうです。ちなみに、ドゥダメルもここの出身。

ベルリン市の補助を切られたベルリン・フィルが、どのように再生し、イノベーションを起こしたかという話も載っています。

今日の出張は大阪だったのです。伊丹空港を利用しました。やけに静かな感じ…。



大阪も2つのオーケストラが橋本知事、橋本市長の時に補助金を切られているんですね。大阪フィルハーモニー交響楽団なんて、朝比奈隆さんが創設された名門じゃないですか。著者は同情しつつも、厳しい叱咤激励の視線も向けています。社会にアピールすべき「成果」を出して再生してほしいものです。


 


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チーム医療とリンパ浮腫

2014年01月14日 | レビュー



「視能訓練士」をご存知ですか。
恥ずかしながら、私はこの名称を初めて知りました。

視能訓練士とは眼科の視力や眼圧、緑内障などの視野の検査や、視力が低下した人のリハビリ斜視や弱視の訓練などを行う国家資格の医療職です。いや、 何度もお世話になっているのですが、認識不足でした。

医療には、これに限らずあまり知られていない職種も多いのですが、さまざまな専門技能を持ったメディカルスタッフが、連携しながら1人の患者にかかわっていく診療体制を「チーム医療」といいます。たとえば「視能訓練士」だと、糖尿病療養指導チームに参画し、糖尿病網膜症の発症予防と早期発見に注力している病院があるんですね。

わたしはがんのチーム医療を取材する機会が多いので、医療ジャーナリストの福原麻希さんが書かれた「チーム医療を成功させる10ヶ条」(中山書店)をとても興味深く読みました。

この本は、多職種がチーム医療に参加する例を紹介した本で、主に医療関係者向けに書かれています。

「チーム医療が機能していない病院では、チームで活動すること自体が目的化して、そこで息切れしてしまっている」という指摘なんてもう、激しく「あるある!」とうなずいてしまいます。国が「チーム医療の推進」と言い始めたので、とりあえずカタチを、という病院も少なくないようです。個人的には、やはり医師が負のムードメーカー(笑)になっていると感じます。医師が他のメディカルスタッフに何を任せたらいいのかわからないのですね。がん診療連携拠点病院にある「がん相談支援センター」も同様で、あまり実効機能していないところもあると聞いています。

著者の福原さんはジャーナリストであり、「発信することを通して、課題に対する建設的な議論のきっかけをつくること」を主眼に置いています。そのため様々な現状の制度的な問題点にも触れています。

そのひとつに、癌の手術後に行われるリンパ浮腫の指導が取り上げられていました。指導料は保険適用になります。しかし、子宮がん、乳がん、卵巣がん、前立腺かんなどの術後に限られるため、全体の2割にあたる患者さんは保険適用にならないそうです。つまり、リンパ浮腫予防が必要なのは同じなのに、指導を保険で受けられる人とそうでない人がいるんですね。以前取材しましたが、生命にかかわらないとはいえ、リンパ浮腫って、相当酷ですよ。特に女性には…。

それに、指導は保険適用でも治療は適用外、とこれまた患者から見れば不思議な制度が…。おかげで混合診療になってしまうのを避けたい病院が、本来算定できる診療報酬をあえて算定せず、無料サービスで指導を行っているところもあるそうです。病院の持ち出しとメディカルスタッフの熱意に負うだけでは、みんな疲弊してしまい、長続きするはずがありません。
福原さんは、「これでは今後、専門外来が普及せず、必要な人数のメディカルスタッフを配置することもできない。 (中略)患者目線の医療体制づくりが急務」と述べています。

 

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電子書籍とEvernote

2014年01月08日 | 旅★日記




ITメディアによれば、ローソンが、電子書籍事業から撤退するそうです。

わたし自身はこの電子書籍の存在すら知らなかったのですが、それにしても購入後のコンテンツが読めなくなるというのはいただけないですね。読者の権利もさることながら、コミック漫画にしろ小説にしろ、コンテンツを提供した著者の立場を考えるとなんともやり切れない気持ちになります。時間と労力をかけて作ったものが一瞬にして価値を失うばかりか消滅してしまうのですから。

ところで、わたしは普段Evernoteを愛用しているので、この報道を見て不安になってしまいました。
わたしの Evernoteには、Web記事のスクラップから、読書メモ、おいしかった店の情報まで今のところ約1,000ほどのノートが入っています。行ったお店のカードをスキャンして画像保存する際には、例えば京都の居酒屋なら「京都」「居酒屋」とタグをつけて検索性を高めています。こうしておくと、単に思い出としてとっておくのではなく、次の出張のには使える情報になります。

…とまぁ便利に使っているEvernoteが突然サービスを打ち切ったらどうなるか。1000とはいえ、いまさら手作業でデータをコピペするのもえらい作業ですわ。何しろ「無料」ですから強制終了されても文句も言えません。皆さん、バックアップをどうされているのでしょうか。

その点、 Dropboxは自分のパソコンの中にもコピーが残りますからその点は安心です。その分ハードディスクのそれなりのスペースを占めることになりますが。でも、検索性という意味ではEvernoteのほうがはるかに手軽。MacとWindowsを両方使っているので、ファイル形式を気にすることなくストックできますしね。

繁沢祥宏さんの写真をお借りしました。

【後記】
さわさきさんより、Evernoteのバックアップについてご教示いただきました。
Evernoteのデータは「ファイル」メニューから「エクスポート」することができるので、Evernote同様の利用ができるかどうかはともかく、データそのものは残せるのでは、とのことです。また、一応パソコン内のローカルフォルダにも格納されているとのことで(場所は「ツール」→「オプション」で確認できます)、早速見てみましたが、Windowsでは開けないファイル形式のようでした。(さわさきさん、ありがとうございます。)

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禁断のパスタ

2014年01月06日 | 旅★日記



昨日は親友のCさんと、今年の初ランチでした。

六本木のイタリア料理店はお正月スペシャルで、わんこパスタ形式の特別メニュー。パスタが次々と5種類出され、二巡目もOK。パスタは全てシェフお手製の生パスタ。餃子タイプのや、ニョッキもあり、ソースもからすみありブルーチーズあり、ボロネーゼありと飽きることなく楽しめました。とはいえ二巡目はさすがに自重しましたが。

サラダもなく、いきなりパスタで始まり、おともはセットのパンのみという、まさに糖質ダイエットの逆を行く「糖質のみ」。…当然ですがダイエットになろうはずもなく、正月肥りに一段と拍車をかける結果になりました。ディナーですとパスタは7皿だそうです。ランチでよかった

今日から仕事始め、身体の方もしぼっていかなくては。

ちなみに、その後、ミッドタウン内のサントリー美術館で宇治平等院鳳凰堂の国宝を見ました。通常は公開されていない貴重な光背飛天などを見ることができるもので、大変な人気でした。鳳凰堂も現在改修工事中で、今年落慶のようです。会期は13日まで。→サントリー美術館

 

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2014年元旦のごあいさつ

2014年01月02日 | 仕事



2014年の元旦は、いつになく暖かい一日でした。

昨年末にFacebookで心理テストのようなものが流れてきました。パッと見て、最初に目についた3つの言葉が、わたしの2014年を表しているのだそうで。あ、信頼性は?ですので、お遊びの類だと思ってくださいね。

こんなのです。



皆さんはいかがでしたか?
わたしは、「すいみん」「じかん」「たいりょく」の3語でした。

お遊びにしては、何やら示唆的な気がします。

今年は忙しくて「時間」が無いから「睡眠」不足になる、「体力」勝負だ!

なのか、

「睡眠時間」をやたらとってるから「体力」が有り余ってる。(→だから肥るんだ!)

なのか。
今のところ、後者のような気がします。

さて、いつもは主に医療者向けの記事を書いているわたしですが、近く一般向けの雑誌で取材記事を書かせていただくことになり、昨年末、ほぼ世間は仕事納めの日にも取材をしておりました。そんな日にインタビューに応じてくださったドクターに感謝です。発行は2月、コンビニでも買える雑誌ですので、発行日がわかり次第またお知らせしますね。

今年も新たな出会いと新たな仕事に前向きに、挑戦していきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします。

 

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