医療ライターのいもづる話 by 中保裕子

マーケティングプランナーから医療ライターへ。地域医療、地域包括ケアシステムの存続にはマーケティングも必要です。

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哀歌しばり

2011-06-21 23:35:38 | 沖縄民謡・三線

先日、所属のクラリネットアンサンブルの役員会のあと、「懇親カラオケ大会」をすることに。
役員会は4人。なのでカラオケにはちょうどいい。
(ちなみに仕事のプロジェクトの打ち上げは別として、あまり大人数のカラオケは好きではありません。なかなか回ってこないから)

 

カラオケでは、ある人が歌った歌がその場の流れを決めることがある。
誰かの歌で「おおっ」となると、その場を制するというか。

 

この日は、Growの金庫番にして総務大臣のK田さんが流れを決めた。
翌日に自分の吹奏楽団の演奏会を翌日に控えた彼女、なにが悲しかったのか突然「難破船」を歌い始めた。
それがきっかけで、中森明菜まつりが展開されるかと思いきや、「哀歌しばり」が展開され、みんながそれぞれ悲しい歌を歌い始めたのだった。

 

きわめつけは、K田さんの歌う激哀歌「水に挿した花」(中森明菜)と、天然系広報部長のIさんが歌った「ロード」(THE 虎舞竜)。
「ロード」はすごくいい曲なのだが、なぜお腹に赤ちゃんまで授かった彼女が突然死んでしまうのか、歌詞のなかでは理由がいまいち明かされないので、みんなで非常に気になる。
わたしはひとり「妊娠中毒症では?」と主張したが、全員から否定された。
(いまWikiでようやく「交通事故」であることがはっきりした)

 

その後も次々と繰り出される哀歌。
わたしはこんな悲しすぎる人たちに対抗しうる歌を持ちあわせていないので、悩んだあげく、「氷雨」に落ち着きました。
いささか安直だなあ。今後のために、もっと哀歌をマスターしなくては!

 

ところで、同席していたコンマスMotherさんの長女さんが、明日、めでたく結婚する。
長女さんは5歳くらいのころから、ときおり妹とともに、アンサンブル練習につれて来られていた。
そのたびに、姉妹は本当におとなしく、練習場のすみに座って、ずっと「ドラえもん」を読み続けていた。
あれから20年、その長女さんが結婚するのである。哀歌を歌ってるばあいじゃない。
いっしょにクラリネットを吹き、アンサンブルでも長くコンマスの責任をはたし、仕事ももちながら、立派なお子さんを育てあげたMotherさんには、こころから拍手を贈ります。
ぜひ、この拍手をご祝儀のかわりに受け取ってもらいたい!

 

さて、今週末は琉球音楽民謡協会の沖縄民謡コンクールに参加の予定です。
わたしの唄う「染みなし節」は
「夜中にふと目覚めるたびに思い出しては、子供のように泣いてしまう…」
「何があったの、そんなにつらいなら話してすっきり忘れなさい」
という唄で、よく考えたらこれもまた十分に哀歌なのでした。
ついでに、本番でもシッパイして文字どおりの「哀れな唄」になりそうな、いや~な予感・・・。 

 

 

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節電も悪くないなと

2011-06-10 10:39:13 | 医療・健康

震災を機に始まった節電に、最近「これも悪くないな」と感じています。
むしろ、好ましく感じるくらい。

まだエアコンの必要を感じるほどでないので、そんなことが言えるのかもしれませんが、少なくとも「明るさ」に関しては、このくらいでちょうどいいんじゃないかと。

「暗い夜」が、思った以上に気持ちいい。
駅や商店街のあかりが間引きになって、夜が夜らしくなってきた、と思いました。
久しぶりの感覚。
昔の暗さってこうだったんじゃないでしょうか。
明るすぎないことに癒されます。

バブル前後から続いた、「24時間化」の呼び声。
夜の街が昼間のように煌々とあかるく、オフィスの窓には一晩中照明がついているという環境はいまや当たり前の景色になりました。
考えてみればそれは人間にとって、激しく不自然なことですが、「不夜城」だの「24時間タタカエマスカ」だのと、テンションを上げつづけてきました。

その結果が、「10年でうつ病が2倍」という事実。

強い光を受けると睡眠は妨げられ、明るすぎる部屋は、不眠症、睡眠障害の原因になる。
睡眠不足や昼夜逆転が続けば、免疫力なども下がりますが、なかでも自律神経は参ります。
メンタルヘルスのレベルは脆くなります。
うつ病の数字と結びつけるのは、いささか乱暴かもしれませんが、肌感覚としては十分納得がいく。
「ファミコンが誕生してから近眼の子どもが増えた」とか「パソコンが普及してからみんな漢字が書けなくなってる」といった類の話のような。

節電のほのかなあかりに、ひとのテンションをむやみに駆り立てない時代の到来を感じます。
不眠症に悩むひとが、もしかしたら減るのではないかという期待も。

夏場の暑さという問題はありますが、少なくとも明るさということに関しては、節電歓迎です。
この狭くて地震の多い日本に、20か所近くも原発があるってどうなの、とも思いますし。

あ、ただ、いくら世の中が暗くなっても、寝る直前までパソコンの前にいれば同じことです。
モニターの光量って、案外強いんですよ。

 

 

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「夜と霧」~ドイツ強制収容所の体験記録~

2011-06-06 10:12:37 | レビュー

こういうときだから読み返したいと思い、本棚から取り出した本。
著者、ヴィクトル.E.フランクルはフロイトに師事し、1997年に亡くなった、ウィーンの精神医学者。
ユダヤ人だったゆえに、アウシュビッツに囚われながら、奇跡的に生還しました。
この本は、収容所内の人々の心理と人間模様が、精神科医の視点で克明に記されています。



何度読んでもすごい。
ちっぽけなドラマや小説は、この「現実」の前にはひれ伏す以外ありません。


冒頭の「解説」は70ページにも及ぶ、ユダヤ人強制収容所の実態。
字も小さいし(笑)、目をそむけたくなる写真も満載ですが、ここを飛ばしちゃダメ。
人間ってどこまで「悪」か、と思わされます。


そのなかで生き延びた人々。
人間は、そう弱い存在ではないと、力づけられます。


ガス室に送られなかった人々も、雪の中をはだし同然の軽装で働かされ、感染症や飢餓で多くの人がいのちを失いました。
しかし、生き残ったひとには共通項がある。


「ひとつの未来を、彼自身の未来を信ずることのできなかった人間は収容所で滅亡していった。
未来を失うと共に彼はそのよろりどころをうす内、内的に崩壊し、身体的にも心理的にも転落したのであった」
 

彼は、極限状態にあっては、いかに「未来への希望」をもちつづけることが大切かをわかっていました。
逆に、「失望と落胆がどんなに致命的な効果を持ち得るか」も。


第2次大戦の終戦を翌年に控えた1944年、収容所内では「クリスマスには家に帰れる」という希望的観測がながれ、多くの人がそのことに希望をつなぎました。が、それは実現せず、結果として、明くる1945年正月までの間に、収容所内ではなかつてない大量の死者が出たのです。いやはや、デマというやつは・・・・。いつの時代も罪なことです。

 
ところで、東北の避難所で、被災者の方々がボランティアに「希望を失わないで」とか「明日はきっとやってきます」とか言われると超むかつくのだそうです。
それは十分にわかります。私も言われたら「あんたに何がわかる」というかもしれない。


しかしながら、やはり未来は信じるべきでしょう。
極限状態の人間の経験からの学びとして。

 

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ホームページができました。

2011-06-02 13:30:57 | 仕事

私の会社のホームページがようやく完成しました。

http://well-be.biz/

 

前から手作り感あふれるホームページがいちおうあることはあったのですが、
それでなくてもわかりづらい業務内容そのままに「わかりにくい!」と、超不評…。

それでも、外に事務所を借りるときには、「ホームページがある」ということで借りられたので、
それだけは役に立ったのでした。
どんなホムペでも無いよりはまし、ということを学んだものです(笑)。

以来、宿願であった「まともなホームページ」。
まだ、わかりにくい点や、動作不良があるかもしれません。
ウェブサイトは少しずつ手を入れて、育てていくもの。
今後も改良していきたいと思います。

皆さんにお願いです。
動作不良など、お気づきの点がありましたら、ご一報いただけないでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。


【ホームページについてのご連絡先】
 info@well-be.biz 

 

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第1回「リリー・オンコロジー・オン・キャンバス」

2011-06-01 10:56:25 | 「がん」について

先週、「第1回 リリー・オンコロジー・オン・キャンバス がんと生きる、わたしの物語。」の授賞式に行ってきました。
がんの患者さん、家族や支援者の手による絵画、写真のコンテストです。
コンテストの広報大使を務められた、写真家の荒多惠子さんにお誘いいただいて、取材陣に加わりました。


がんの人たちの励みになるイベントとして代表的なのは、なんといっても「リレー・フォー・ライフ」ですが、
これは24時間のウォークラリー。
それはそれでいいのだけど、完全文化系なわたしとしては、もう少し文化系寄りのものがあるといいなあ、
と思っていたところ、医薬品メーカーの日本イーライリリー社が今年から始めてくれました。
リレー・フォー・ライフ同様、米国では2004年から始まったものの由。
これもひとつの文化輸入ですね。


さて、場内に展示された作品の数々ですが、あまりのレベルの高さにびっくり。
自分の姿を描いたもの、がんになって改めて感じた日常の美しさを記録したもの、
がん末期の日々を家族で過ごした貴重な時間を写真におさめたもの。
すべての作品に、濃厚な時間がありました。

 

がんという病気には、時間がある。
それが特徴です。

東大の中川恵一准教授は、著書のなかで
「私はがんで死にたいと思っています。突然、寿命がきたら、人生の整理もできませんし…」と述べています。
(小学館「自分を生ききる~日本のがん治療と死生観」)

同書によれば、がんはそもそも慢性病だし、進行は緩やかだし、
万一、再発し、回復の見込みが立たなくなったとしても、数か月から1~2年の猶予がある。
まちがっても、がんにかかることが幸せなどとはいいませんが、
わたしは、時間があるという点だけは悪くないと思っています。
もちろん、十分な緩和ケアが受けられて、痛みがコントロールされていることが前提ですが。


受賞者、主催者、審査員の皆さん。
治療を終えた方、抗がん剤真っ最中の方、末期がんで参加が危ぶまれた方、患者さんのご家族…とさまざま。
スピーチが皆さん立派でした。不覚にも、涙腺が決壊しそうになりました。

 

グランプリ作品、戸倉基さんの絵。
呼吸訓練でうまくトリフローを上げることができるようになった嬉しさに、ご自分の姿を描いたもの。

この方は大腸がん、肺腺がん、12年前には肺がんが再発、3年前に前立腺がん、というがんとの歴戦に加え、
心筋こうそく、脳梗塞もという大変な歴戦の持ち主。
作品もユニークですが、飄々としたスピーチで会場を笑わせました。

「私の肺がんのときは、ジェムザール(=イーライリリーの抗がん剤)はまだありませんでした。
皆さんには、ジェムザールがあるので、どうぞご愛用いただきたいと思います」

ベテラン患者さんになると、余裕が違いますね。さすが。


作品の数々は、
「わたしたちは『患者』である前に、なみの人より秀でた芸術的感性をもって生きてきたひとりの人間なのだ」
と訴えていました。

世間がステレオタイプに「患者さん」は何もできない、というイメージを築いてしまっていないか、
わたしも文章を通じて、それに加担していないかと反省しつつ、会場のニューオータニを後にしました。

 

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