医療マーケティングの片隅から

医療ライター・医療系定性調査インタビューアーとして活動しています。独立30年を機に改題しました。

第3のガン治療

2008年02月25日 | 「がん」について

ちょっと時間がたってしまったが、以前聞きに行った東京大学「メディカルキューブ」のシンポジウムで紹介されたガン治療方法の研究はたいへん興味深いものだった。

それは「ウイルス療法」というもの。
意外に思われるかもしれないが、そもそもガンはウイルスに弱い。
はしかによってガン細胞が死滅することなどは、すでに1971年のランセットにも掲載されているそうだ。チベット医学では同様の方法で、感染症にかからせてガンを治療すると聞いたことがあるので、新しいようでじつは古い治療法なのかもしれない。

東大ではHSV-1ウイルス、つまり単純ヘルペスウィルスがガン治療に使えることを見出した。
HSV-1は7割の人が抗体をもっているほどの普及?しているメジャーなウイルスで、治療法も確立しているため、それ自体はこわいものではない。東大では、このウイルスに遺伝子操作を行ない、独自の新世代ヘルペスウィルスを開発したそうだ。IL -12武装ヘルペスといって、体内でインターロイキン12というサイトカインを発現させる=免疫機能を高めるヘルペスウイルスも開発した。

ウイルスの遺伝子を操作してガン細胞だけを殺すことができる機能をもたせる、というのがこの研究のコンセプトらしい。ウイルスはウイルスどうしで勝手に戦ってくれればいい。地球にやってきたキングギドラに対し、へたに地球防衛軍なんかがちまちま戦いを挑むより、ゴジラに戦わせておけばよいのだ・・・という理論なのだろうと思う(勝手な理解)。

現在手術以外のガン治療には、「化学療法(抗ガン剤)」「放射線照射」があるが、いずれも“毒をもって毒を制す”だ(発表された藤堂具紀先生自身がそう発言されていたのが印象的だった)。だれも喜んで受ける人はいない。このウイルス療法は、まだまだ未知の部分はあるとはいえ、少なくとも2大療法よりも安全で、しかも有効性が高いとのことで、確立すれば大きな進歩だと思う。いまのところ安全性は高く、あらゆる固形ガンへの効果が期待されている由。すでに研究は臨床応用の段階に入っており、今年、まず脳腫瘍の患者さんから治験が始まる。

全然関係ないが、日本の媒体別広告費は①テレビ ②新聞 ③雑誌 の順だったのが、昨年インターネットが雑誌を抜き、第3の広告媒体となった。数年前に、インターネットがこれほどの大きいメディアになると誰が予測しただろうか。この第3の治療法ももしかすると大きく発展しそうな予感がするのだが。

 

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・・・という名のハムスター

2008年02月16日 | 旅★日記

駅前の古いペット店の店先をいつものように通り過ぎて、

お、おおおおおおぉぉ???

ムーンウォークのように戻ってしまった(汗)

なかには、茶色くて丸っこいいきものがうずくまっている。

ネットで調べたところ、正しくは「キンクマハムスター」とおっしゃることが判明。

誰だよ、点うったの。

 

どうもこのせいか、店先に立ち止まる人が増えてる気がする。

そしておそらくこの店主のご夫婦は、この事実を知らない。

 

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近そうでまだ遠い大阪♪

2008年02月14日 | 旅★日記
2週間ぶりの大阪。

東京はわりと暖かで、多摩川から富士山がくっきり見えるいい天気だったのに、大阪に着いたら想定外の吹雪(汗)

SuicaとICOCAは通じあっていて、PasmoとSuicaは通じあっているのに、Pasmoで大阪のJRを通ろうとしたら、拒絶された(当たり前か)。友だちの友だちはみな友だちではなかったのだ~。ややこしいので、どうせならこの際三位一体にしてほしい。Pasuicoca とか。

淀屋橋の近くに見つけた歴史的建造物(写真)。…よくみたら現役の市立幼稚園であった。これだけ通っていても、おぉ。と驚くスポットが大阪はまだまだたくさんありそうだ。(歩いてる人は誰も驚いてなかったが)

でも大阪が一番遠く感じられるのは、やっぱりエスカレーターで立つ位置が左右逆なことかな。それだけのことなのに結構乗りづらかったりする(運動神経ゼロ)。

尺八、再発見。(初発見、かも)

2008年02月07日 | 沖縄民謡・三線

昨夜は、赤坂のノヴェンバー・イレブンスへ。

わたしにとってはおなじみになったアフリカ太鼓のわきたにじゅんじさん、6弦ベースの重廣誠さんのライブ。毎回、+αのゲストが加わるのだが、今回はその人がすごかった!

吉岡龍見さん。尺八の正統な演奏を受け継ぎながら、クラシックなど幅広いジャンルの音楽にも挑戦し、尺八の世界を広げておられる。れっきとした家元であり、お弟子さんもおられるが、何しろ本人が演奏旅行で飛び回っているため、弟子は放置プレイに泣いているらしい(笑)

今回は、鎌倉時代に作られた曲や、尺八界では名曲とされる(らしい)「鶴の巣ごもり」などが軽快なリズムに乗って演奏された。

すごい鮮烈な音色。
尺八って、こんな音だっけ?

尺八といえば、シュコ~~~、プシュゥ・・・って感じの音、
どちらかというとパンフルートに近い音色をイメージしていたのだが、
それは全くの間違いであった。
フルートや、ケーナにも似た、美しくて芯がものすごく強い音だった。

西洋音階には12音あるのに、尺八には5つしか穴がない
12音の音程は、手穴のふさぎ加減と、あごの上げ下げでコントロールするのそうだ。
グリッサンド(正確にはポルタメント、かな)は息の支えだけでやっているのだろう。
あごの上げ下げで音程を変えるのは、沖縄民謡の唱法とも共通点がありそうで興味深い。

そこへいくと・・・33くらい穴があって、しかも穴をふさいでくれるキーまで備えているクラリネットはなんて贅沢なまでに恵まれた楽器なんだ!と、にも関わらず四苦八苦しているわが身を憂うことしきり。

ちなみに、龍見さんはかつては「Ryuken's Bar」というライブ(笑)もやっていて、
かなりの量のアルコールをやりながら演奏したのだそうである。
おそらく必要とする肺活量はバスクラの比ではないだろうに、なぜ息が切れないのか本当に不思議。
わたしは酔って三線弾いて歌うのは結構好きだが、酔ってバスクラ吹いたことだけはないからなあ。

吉岡龍見さんのHPは→こちら

 

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妖怪

2008年02月04日 | 沖縄民謡・三線

ここのところ寒くなったから、ポーズ(15歳・メス)がわたしのふとんの中で寝る。
こちらは毎晩左腕が腕まくらとしてとられるので、肩がこる。
彼女は、朝食がおわると再びベッドへいき、ご覧のように大あくびして、さっそくお昼寝。
あくび姿は妖怪のようだが、シャーッ!とか威嚇してるわけではないのですよ。

妖怪といえば、先週のクラリネットアンサンブル練習後の飲み会で、「妖怪人間ベム」の話になった。「早く人間になりた~い」というあれだ。(これでわかる人は結構なお年頃です)

わたしらバスクラの奏でる旋律の一部があまりにもおどろおどろしく、妖怪人間ベム(の誕生シーン)をほうふつとさせる、と豊島区在住のコンマスTがいいだしたためだ。本人は「展覧会の絵」を吹いてるつもり。ムソグルスキーさんごめん。
Tさんは、「ベム・ベラ・ベロは昼間はカムラージュのために親子を装っているが、じつは他人で、別々の細胞から誕生してるの。」とどうでもいい知識を披瀝しまくっていた。

「妖怪人間ベム」の主題曲は、ビックバンド風のジャズっぽいアレンジのサウンドがかっこいい。
かっこいいも道理で、Tさんいわく、歌っているのはボニージャックスだそうだ。ぜんぜん知らなかったがキャスティングは一流だなあ。

♪闇にかくれて生・き・る~俺たちゃ妖怪人間なのさ♯チャッチャチャッチャッチャッチャチャ~~♪

歌えてしまう自分たちが悲しい。
ついでに、1967年に放映されていた東映の「キャプテン・ウルトラ」の主題曲も、今聴いてもじつにかっこいいということを帰宅後突然思い出した。こちらは名作曲家・富田勲氏の初期の作品なのだ。
かっこよさのヒミツは、
①4拍子→3拍子→4拍子と、当時としては新鮮(おそらく)な変拍子 
②1フレーズの最後で転調する
・・・の2つであると考えられる(なぜか評論調)。当時のウルトラマンとかの主題曲のわかりやすさを考えればこれは前衛ともいえるが、それを敢えて勝負にでた富田勲氏の優秀さであろう。やっぱりすごい人は当時からすごい。
ちなみに主演のヒーロー・「キャプテン」はその後すっかり悪代官俳優に転じてしまったほどの濃さ(しかもそっちの方がしっくりくる)で、そのためか?番組そのものが2クールで終わっている。

昨日は大雪のなか、沖縄三線のお稽古へ。
沖縄本島の民謡や八重山民謡はすきなのだが、いまだに儀礼につかわれるような古典っぽい曲はさっぱり歌えない。
「赤馬節」では赤馬にのったまま行方不明に!「かぎやで風節」では風に飛ばされてそのまま遭難。「揚作田節」ではいまだ田んぼに入れない状態である。
20人ほどがいる教室で、わたしは一番後ろの列のはじっこにすわり、めだたないようにしているのにもかかわらず、遠くに座っている師匠から「まだ唄をつかまえてないね?」とすかさずつっこまれてしまった。なんでバレたのか?曲の間じゅう、目を合わせないようにしていたのがまずかったか。
20人の唄をいっぺんに聞き分けている師匠も、ある意味妖怪である。

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