医療ライターのいもづる話 by 中保裕子

マーケティングプランナーから医療ライターへ。地域医療、地域包括ケアシステムの存続にはマーケティングも必要です。

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不妊症、男性側の原因

2016-05-31 16:44:16 | 医療・健康

不妊治療って誰が受けるものですか?

「そんなの当たり前でしょ、子どもがほしい夫婦に決まってるじゃない」

そうですよねえ。

でも、「不妊治療を頑張っています!」という人たちの話をお聞きするたびに、
どうも女性ばかりが頑張っている気がするのです。

本来は「夫婦で」受けるべきものなのに、

「うちは主人も協力してくれてます」

みたいな。

「これから妊活に入るので、○○をやめます」

というのも女性ばかりのような気がします。
趣味の活動とか、習い事とか、アルバイトとか。

まさかと思いますが、仕事をやめた、という人もいたりするのかも?
もちろん退職したら不妊治療もどころか生活自体成り立たなくなるし、そんなに思いつめて妊活に向き合ったらストレスで逆効果。
そんなことをお勧めしようとしているわけではないので、誤解なきよう。

でも、少なくともいまのところ、わたしは「夫が不妊治療を理由に○○をやめた」という話を聞いたことがありません。
「タバコをやめた」「運動不足の生活をやめた」ならいいのですけどね。
あ、「長風呂をやめた」もよさそうです。

さて、本題に戻ります。
不勉強ではずかしいのですが、これまでわたしも「男性の不妊治療」がアタマから抜けていた気がします。

一般的にも、

不妊治療=婦人科で治療=女性が受けるもの

と、認識されていることが多いのではないでしょうか。

そのことに気づかされたのが、日本でも数少ない「男性科」クリニックを京都で開業されている、北村健先生の取材でした。

取材記事はこちら

この記事にも書いたのですが、インタビュー中、北村先生はこうおっしゃったのです。

「不妊治療は男女共同作業。男性と女性が共に最適な治療をして、最短コースで卒業するのがベスト」

不意をつかれました。
いままで不妊治療というものになんとなく抱いていた違和感というか、不毛な印象の理由がやっとわかった気がしました。

いつも、取材前には、できるだけ取材先の先生の著書などに目を通しています。
今回も事前準備のつもりで、北村健先生の著書「週末妊活のすすめ~無理なくさずかる50のヒント」を読んだのですが、その時点で目からウロコでした。

一般的には、不妊症の原因は男女が五分五分といわれています。
しかし、北村先生は多くの不妊に悩む男性を診察し、「不妊カップルの原因の5~6割は男性にある」という確信をもっているそうです。

北村先生のお話によると、男性側の原因は、主として以下の3つだそうです。

・精液に問題がある 

精子の数が少ない、運動率が低い「乏無力精子症」など、自然妊娠をさせるのが難しい男性は80人に1人。まったく精子がない「無精子症」も1%の割合でいる。

・性器に問題がある

精索静脈瘤などの男性器の病気が原因のこともあります。おそらく自覚症状はないことも多いので、不妊症を相談するまでは気づかないことも多い

・ホルモン分泌に問題がある

男性ホルモン値が減少してしまう、いわゆる男性更年期のような状態です。ED症状はもとより、うつっぽく、元気がないといった症状が表れることも。

などがあります。

こうした問題を放置したまま、人工授精や体外受精にいくらお金をかけても、失敗が重なるだけ。
排卵日のカレンダーに○をつけて、「この日は早く帰ってきてね」と夫に念を押しても、うれしい結果が得られるはずがありません。
うまくいかないことが男性にはプレッシャーになるし、たがいに落ち込み、ストレスが嵩じるだけではないでしょうか。
実際、不妊治療が原因で夫婦不和になったというカップル、多いと聞きます。

しかし、日本の不妊治療の実態はというと、いまだに「女性優位」です。

その辺はまた改めて。

 

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