医療マーケティングの片隅から

医療ライター・医療系定性調査インタビューアーとして活動しています。独立30年を機に改題しました。

芸術劇場リニューアルとロジェストヴェンスキー

2012年10月07日 | 音楽


今年の年頭に“クラシックを生でできるだけ聴く”という目標をひそかに立てていたのですが、これだけは着々と実行しています。

今日は実家の母を連れ出して、読響の演奏会へ。ロジェストヴェンスキーのオールチャイコフスキー・チクルスという、母にとっても私にとっても垂涎もののプログラムです。81歳のマエストロのタクトを見られるのは、これが最後のチャンスかも!という思いもあって(汗)


リニューアルされてまもない東京芸術劇場。外観はともかく、大ホールエントランスや、ホールの座席、内装が変わりました。



残響音も長くなり、私の好きなサントリーホールに近くなった感があります。管は特によく響き、どんなppでも遠くに飛ばします。逆に言えば、奏者にとっては手強いホールですね。ミュートの金管などでも、ちょっと雑に吹けばかなり目立ってしまう。



曲目は「幻想序曲ロメオとジュリエット」「イタリア奇想曲」「交響曲第五番」。ロシアの音楽家らしく、重く抑えたテンポ感。それだけに、響きや音色の美しさが際立ちます。

正直に申しますと、わたくし国内のオケをなめてました。国内のオケを3回聴くなら、海外オケの来日公演1回のほうがよっぽどいい、とか思ってました。

ですが、この際、それを訂正します。

ここ数年でレベルが上がったのか、ロジェストヴェンスキーだからなのかわかりませんが、「読響ってこんなにうまかったっけ?」と思いました。特に、管は素晴らしい。チャイコフスキーは管のアンサンブルが命ですからね。ホールの響きのよさも管の響きをよくふくらましていました。

お茶の水博士のようなロジェストヴェンスキーさんは、指揮棒をひらひらさせながらステージに登場。その姿は、まるで魔法使いのようでした。あるいは、クラシック界の誠小というか…って、この喩えはわかる人にしかわからないか…(^^;;








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