医療マーケティングの片隅から

医療ライター・医療系定性調査インタビューアーとして活動しています。独立30年を機に改題しました。

この土地、歴史が動いた

2009年02月27日 | 旅★日記
ちょっと苦しいタイトルですが。

今日は取材で桶狭間に来ています。
藤田保健衛生大学の母体になった病院の院長先生インタビューでした。

このひなびた公園がかつての古戦場。
ここで酒盛りしていた今川義元が、織田信長に急襲され絶命したのです。
いまは地位だけですが、昔はごっくんしてると命すら落としちゃったわけ。
これ、「天地人」より遥かに前の話です。

今川義元の小さなお墓もありました。
当時としては大大名であったでしょうに、かわいそうにもともとは塚しかなく、
明治時代に「それじゃああんまりだ」ということになって近所の人たちが発起人となり作ったのだそう。
昔の負け組の扱いはかくも厳しきかな。

ちなみに最近、私のなかでは信長のイメージが一気に悪化。
あっ吉川晃司のせいじゃありません。
歴史家・立花京子さんの本で信長の新たな一面を知ったからなのです。

ま、ここは名古屋から名鉄で20分のところなので、とりあえず帰ります。
この程度の場所だったら、最近は十分日帰り圏内です。



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シャンピニオンエキス

2009年02月04日 | 医療・健康
日ごと寒くなる毎日ですが、
東武ワールドスクエアにいくなら、何てったってこの時期がオススメ。
なぜって、こんなシュールな景色が見られます☆
(実際にこのを撮ったのは数年前なので展示は多少変わってるかも…)

実家の母にこの写真をメールで送ったら、「地球温暖化の影響かしら?」と本気で心配するメールが。
母は、温暖化のみならず、「半袖なんてスゴイわね、寒くないのかしら」と蝋人形の風邪まで心配していた。


で、本題のシャンピニオンエキス。
景表法違反で排除命令が出た。


シャンピニオンエキスはキノコ由来の健康食品で、「腸内環境を整えて口臭や体臭が消える!」とうたっていたが、
公取が腸内細菌と口臭、体臭の因果関係を証明するデータを出すよう求めたところ
どの業者も合理的な説明ができなかったため、「口臭や体臭」の訴求が一切禁止されたという話。

口臭は口中の細菌によって生じることがほとんどで、腸内細菌との因果関係はないことが判明…


まあ、もっともな話だと思います。


そもそも、シャンピニオンエキスが出始めの頃、そんな訴求はしていなかったんじゃなかったかと。
「便が臭くなくなる」のが売り物で、介護用品店で売られていたものだ。
つまり、シモのお世話をする人の負担が少なくなる、というわけ。

そりゃ、マーケットサイズから言えば「便」より「口臭」でしょう。
普段、企業にこういった商品戦略(要は“売り方”)の提案をしている立場なので、メーカーのふところ事情はよくわかる。

「便」=介護用、だけでは売り上げはすぐ行きづまるし、
第一DHC(今回排除命令が出た7社のうちのひとつ)のようなブランドにはまるっきり合わない。

だが、この手の商品がマーケティングありき、で行くとおかしな話になる。
医薬品と同様、健康食品も、人のからだに機能するものである以上、
商品の価値はあくまでも、解明されていることの範囲内にあるべきだ。
実態がないのにマーケターやクリエイターのアイディアに大きく依存しバランスを欠いた商品は、どだい無理があるってもんです。

それにしても、腸内細菌との因果関係はともかく、「飲み続けてたら口臭が減った」とかの実証データくらいなかったのだろうか。
これからの健康食品産業は研究費への投資がキーになると、あらためて感じました。




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