時おり、新聞で
「育児支援策で少子化が改善」
とか
「夫がもっと育児参加すれば、子どもを産みやすくなる」
といった記事を見かける。
なんかズレてると思う。
それで「助かる」お母さんはいても、「産む気になる」女性なんているの?
定量調査(=いわゆるアンケート)の限界、であろう。
「国が育児支援してくれたらいいと思う」
「夫がもっと育児に参加してくれるとよい」
そりゃ、誰でも○をつけますよ。
でも、そこに「産まない理由」の本質はないような気がする。
テレビのニュース番組で
「出産の費用が30万円もかかるのでは、2人目を産むのは躊躇しちゃいますねえ」
と語る主婦が出ていたが、それを補助したところでいったいどれくらいの人が産む気になるんだろう。
子ども1人成人させるのに1000万円以上かかる、と言われる時代だ。
想定外のできちゃった婚は別として、そもそも30万円程度の一時出費ができる程度の経済力なくして、そろそろ子どもを持ちたいね♪なんて考えるものだろうか。
で、前から気になっていた本「子どもが減って何が悪いか!」(赤川学・著、ちくま新書)と、最近出版された、出産専門ジャーナリスト河合蘭さんの「未妊~『産む』と決められない」を読んだ。
前者「子どもが減って~」は、さまざまなデータをレビューして
要は、結婚しない男女が増えたこと自体の方が原因なのよ。
男女同権問題とごっちゃにしないでチョーダイ。
夫の育児参加は、それはそれで意義あることだしやればいい。けど、それだけで産む人が増えるってことはないわね。
っていうか、国のために「産めよ殖やせよ」なんてキャンペーンを張るほうがナンセンスで、少子化時代なりの制度設計に変更すればいいんでない?
ということを言ってくれてるのであります。
(ややオカマ言葉になってしまったが著者は別にオカマではない。)
社会学者の本なので、ちょっと理屈っぽくて読みづらい面もあるが、総じていえばかゆい所をかいてもらったという感じだった。
後者「未妊~」は目からウロコだったが、また次回に。
今週末から私用で1週間ほど沖縄本島&石垣島に行ってきますので、帰ってからになりますが・・・。
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