医療ライターのいもづる話 by 中保裕子

マーケティングプランナーから医療ライターへ。地域医療、地域包括ケアシステムの存続にはマーケティングも必要です。

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杖をついて歩いてみた。

2015-06-01 11:29:36 | 医療・健康

思わぬことで剥離骨折してしまい、1か月ほどギプス&杖の生活を送りました。生まれてこのかたほとんど怪我をしていないので、杖を持つのはもちろん初めて。初めて持って歩いてみると、新たな発見がありました。

 

その1.道路には思った以上に傾斜がある。

おそらく水はけをよくするためなのでしょうが、歩行者用通路の傾斜はかなりきつく、杖を持つ腕の負担がかなりかかります。特に、悪い方の足側に傾いているとバランスをとるのも大変。幸いに私の不便は一時的なものですが、脳卒中の後遺症などで歩行が不自由な方にとっては結構ハードル高いと思うんですね。

実は、脳卒中後のリハビリにも、認知症予防にも、ロコモティブシンドロームの予防にも、「外に出ること」はとても有効なのです。高齢者の「閉じこもり」を防ぐことは介護予防の有力な方法なのですが、街に出てもらおうにも歩行のバリアが高いという逆説的な実態…。土木学を学んだ甥っ子いわく、「東京はひどすぎるね」というのですが、他の地域ではどうでしょうか。

 

その2.99%の人が杖の使い方を間違っている(らしい)。

わたしも初めは悪い方の側に杖を持つのが当然と思っていました。わたしの場合、特にけがをしたのが右足ですし、効き手の右に持つのが当然、と思っていたのです。しかし夫に「体が傾いている」と指摘され、改めてネットで調べるとあらら、ホントに逆。「利き手に関係なく、悪くない側の手で持つ」のが正解なのでした。杖はそもそも悪い方の足にかかる体重を分散させるためのものなので、悪い方に持つと体が傾き、転倒するリスクがあるそうです。このつき方で整形外科に行ってみると、医師から「よく正しいつき方を知ってたね~」とほめられました。ドクターいわく、「自分の知る限り99%の人が間違っている。街を歩いていてもつい『あなた反対ですよ』と声をかけてしまう」そうです(笑)。

 

ちなみに正しい杖のつき方解説サイトはこちら。(日本医科大学ホームページ)
こちらも動画つきでわかりやすいと思います。

 

その3.世の中、捨てたものじゃない。

何かと不便な1か月間でしたが、杖を持って歩いていると、電車では知らない方々から席をゆずっていただいたり、駅など混雑したところではよけてくださるなど皆さんとても親切にしてくださいました。いやな事件の多い殺伐とした現代ですが、たくさんの親切な心に触れて、世の中捨てたものじゃないと思える幸せがありました。改めて皆さんに感謝を。そうそう、そもそもノルディックウォーキング用の杖(というかストック)で何とか代用しようとしていたわたし(→「却って健康な人に見える」と超不評)に、見かねてご自分のT字杖を貸してくださった三線仲間のT子さんにも、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

 

その4.だけど、スマホ歩きはやっぱりこわい。

駅と言えば、繁華街や駅構内の人の歩行の速さも、改めて感じたことでした。高速道路にエンジンに不安のある軽自動車でのっかちゃったような感じで、うまく流れに乗れない不安さえありました。歩行スピードが遅い高齢の方などはいつもこういう気持ちでいるのかもしれません。そんなとき、杖があると大抵の人はよけてくれるのですが、それでも怖かったのはスマホ歩きの輩。こちらの存在を認識しているのかどうかわからない相手が一番こわかったです。まあ、いざとなれば水戸黄門のように杖で人をはらうこともできなくはないので(実際はそんなことはせずにすみましたが)、高齢で歩行に不安のある方は、むしろ積極的に使うことをお勧めします。わたしの亡き父は「杖なんか持つのはカッコ悪い」と最期まで抵抗していましたが、杖のメリットもたくさんあるので、堂々と杖を使って、どんどん街に出ることをお勧めします。

 

写真は国立京都国際会館からの宝ヶ池の眺め。実は、この建物の段差で転んでけがしました。この会館、古いせいか意味のない(としか思えない)段差が多く、しかも全体的に暗い建物なので、行かれる方は気をつけてください。

 

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