蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

芝刈りを終えて

2005-10-12 18:31:10 | 田舎暮らし賛歌
 今日は久しぶりの良い天気だ。陽のひかりを見ると心が浮き浮きしてくる。

 先日から庭の芝生のだいぶ伸びてきたのが気にかかっていた。このへんで刈っておかないと、このまま枯れさせてしまってはあとでみっともないことになる。これは先年の経験から得た知恵である。

 昼過ぎ、今朝の露が乾いたところで芝刈りにかかる。200㎡弱の芝生は電動芝刈り機を使っても結構刈りでがある。

 30~40分おきに休み休み単純作業を続ける。結構汗が出る。疲れる。

 ようやく刈り終えてところで熊手を持ち出し刈った芝を集めにかかる。

 熊手の先に蟷螂がじっとして動かない。ちょっといたずら気分が湧いてその蟷螂のうえに芝を集めて山にしてみた。

 季節はずれでもう力付き尽きかけているのか蟷螂は草に埋められたままになっている。びくとも草の小山(と言っても30cm四方ぐらいか)は動かない。

 このままにしておいては草の熱気で死んでしまうかと急に自分の仕業の罪深さに気づき急いで草山を崩す。中から蟷螂はノンビリト無事でてきた。よかった。

 秋の陽は釣瓶落としの譬えどおり5時を過ぎると暗くなってきた。

 刈った草の山を集めて片付けたら汗びっしょりである。

 家に入りシャワーを浴びる。暮れなずむベランダに出る。庭先の赤松の梢に半月がかかる。まだ虫が鳴いている。缶からグラスに注いだビールを一気に飲む。
 喉越しが心地よい。今、刈ったばかりの芝生の新鮮な青ぐさい香りがほのかに鼻に沁みて来る。

 田舎暮らしの至福の一時である。
 


 

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