立ち喰い Style

ファストフードの原型、立ち食いという様式美

「あきば 新小岩店」の謎

2015-01-11 11:04:38 | 業界研究/価格動向
新小岩駅北口にある「そば処」。※参照エントリー→こちら

券売機の横に張ってある「消火器配置図」に「あきば 新小岩店」と書いてある事から、食べログにも「あきば」の名前で登録されていたりして、長らく店名は謎になっていたが、現在の「そば処」は「あきば 新小岩店」とは別の店であること、他にもJR系子会社が管理する店舗を委託されている「フードギャラリー」の運営であることは明らかにしてきた。

・なぜ、「あきば」だったのか?
・この店舗の管理会社は王子の「そば処」と同様にJR貨物系なのではないか? ※参照エントリー→JR王子駅 「そば処」
 ※王子の貨物線は廃止されてしまいましたけれど......(消えた北王子貨物。 [鉄道ホビダス] 編集長敬白)

について新たに少しだけ判ったことがある。

以前、ここで営業していた「あきば 新小岩店」を運営していたのは、JR貨物グループの「日本倉庫運輸」の関連会社「日倉商事」で、会社沿革を見ると、昭和52年に新小岩北口に「軽食店 あきば」を開店、次いで秋葉原駅構内に「軽食店 ピットインあきば」を開業している事が判る。
日本倉庫運輸は、同社の沿革を参照すると、戦後まもなく、国鉄発足以前から運輸省鉄道総局の倉庫を借り受けて営業を開始しており、その主たる倉庫の所在地は「秋葉原」(今はヨドバシカメラがある場所に倉庫があったらしい)。つまり、「あきば」は会社にとって創業の地なのだ。新規に関連子会社が飲食事業に進出する際、店名に「あきば」と付けたとしても何もおかしい事は無い。

「軽食店 あきば」が開業当初から「立ち食いそば「あきば 新小岩店」」だったのかは判らない、「軽食店 あきば」、「軽食店 ピットインあきば」はもしかしたら喫茶店だったのかもしれない。いずれにしても秋葉原の店舗との関係から後々の店舗リニューアル・設備更新の際に「あきば 新小岩店」という表記が「消火器配置図」に残ったのであろう。

また、そんな「消火器配置図」が今も残っている事は店舗を管理する会社が昔から変わっていない事を推測させる。
現在も貨物線が隣接する新小岩駅北口の店舗がJR貨物グループ会社の管理物件であることを強く示しているように思われます。

※「ピットインあきば」についての情報募集中!!

※新小岩と金町を結ぶ「新金貨物線の旅客化」についての話題はこちら


「日本倉庫運輸」Webサイト
コメント (2)
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