廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★JACK BRUCE・ROBIN TROWER 「SEVEN MOONS」

2008年01月13日 | ROBIN TROWER
 
昨年からロビン・トロワーとジャック・ブルースが再び手を組み、新作アルバムを制作中である(!)という情報を掴んでおりましたが、ようやくその実態が明らかとなりました!!

2008年1月にリリースされたばかりのほっかほかの新作であります。アルバム・タイトルは 『SEVEN MOONS』 で、ジャック・ブルース+ロビン・トロワー+ゲイリー・ハズバンドのトリオ編成。全曲ともジャック・ブルース&ロビン・トロワー共作(※6曲目のみ bruce/trower/watts 共作名義)のスタジオ録音で全11曲収録です。HMV通販にてUS輸入盤CD、税込価格1883円で購入しました。デジパック仕様。

生死を彷徨う肝臓癌手術から生還したジャック・ブルースも、2005年に行われたクリーム再結成ツアーの後、リハビリが上手くいったのでしょう。本作を聴いた限りでは完全復調したように思えましたね。往年の艶やかな伸びのあるハイトーン・ヴォイスもほぼ完全復活しておりました(拍手拍手!)。

ジャック・ブルースとロビン・トロワーの共演といえば、第一弾が1981年にリリースされた 『B.L.T.』 (名作!)、第二弾が同年に早くもリリースされた 『TRUCE』 の2枚がありますが、本作はそれに続く第三弾と呼べる作品です。途中、80年代後半にやはり2人の名義で 『NO STOPPING』 というアルバムもリリースされましたが、これは既発の2アルバムから選曲・収録されただけのベスト盤ですので作品数カウントからは除外してあります。

過去の共演作と比較すると、さすがに25年以上の月日の経過を感じずにはいられませんが、それ以上に年輪の重みといいましょうか、渋さがにじみ出た味わい深いブルース・アルバムに仕上がっております。お互いの個性を殺さずに尊重し合い、さらなる高みを目指して作られた本作ですから悪かろうはずはありません!!

1曲目「SEVEN MOONS」冒頭のロビン・トロワーによるギター・ソロのイントロに引き続き、ジャック・ブルースのヴォーカルが聴こえた瞬間、思わず感激で涙が溢れそうになりました。それぐらい夢のまた夢だと思われていたタッグチームが復活したわけで、僕にとってはこれ以上感動的な年明けはありませんでしたね。こりゃ、2008年は本厄の年なんですけど、なんだかいい一年間になりそうな、そんな予感がしております。いいねえ、単純な性格で(苦笑)。

ジャック・ブルース及びロビン・トロワーのファンのみなさんは、新年の飲み会を一回減らしても是非聴いてください!!
今年年明け一発目の超オススメ必聴盤ですよー!!


◎JACK BRUCE・ROBIN TROWER 『SEVEN MOONS』 (V-12 Records, 501112)

01. SEVEN MOONS
02. LIVES OF CLAY
03. DISTANT PLACES OF THE HEART
04. SHE'S NOT THE ONE
05. SO FAR TO YESTERDAY
06. JUST ANOTHER DAY
07. PERFECT PLACE
08. THE LAST DOOR
09. BAD CASE OF CELEBRITY
10. COME TO ME
11. I'M HOME

Jack Bruce - Vocals, Bass
Robin Trower - Guitars, Vocals
Gary Husband - Drums



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2 コメント

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ハズバンド!! (BASF)
2008-01-14 22:45:31
始めまして!
来日中のアラン・ホールズワースの仙台公演を見てきました。
最終日ということもあって、御大はお疲れモードでしたが、ハズバンドのドラムが凄すぎました。
チェンバース・ボジオ・ブラッフォード・故パウエルと過去、名ドラマーのソロを生で見てきましたが、今回のハズバンドが一番強力でした。
一般的な知名度は高くありませんが、このCDでもハズバンドのドラムプレイに注目しています。
☆ピアニストとしても、活動しているそうです。
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BASFさん (じみへん)
2008-01-15 00:23:37
こんばんわ、はじめまして。コメントありがとうございました。

そうですか、ゲイリー・ハズバンドの生演奏、凄すぎでしたか(笑)!!
たしかに知名度はそれほど高くはないかもしれませんが、ご指摘の通り
技術は超一流で、ミュージシャンズ・ミュージシャンとしてもアチラコチラで活躍されていますよね。
本作でもジャック・ブルース、ロビン・トロワーの両氏と肩を並べてプレイできるドラマーとして
きっと選ばれたに違いありませんね。
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