廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★「那須 森のビール園」 手づくりビール工房 体験イベントに参加しました!

2008年06月01日 | GOURMET
 
5月31日(土)、サッポロビールが企画した 『那須工場手づくりビール工房 エーデルピルス体験イベント』 に参加してきましたー!!ブロガー限定のスペシャルイベントということで、当 『廃盤日記』 が果たして選ばれてしまってよかったのかどうかはさておき、自他ともに認めるビール好きの自分としては願ったり叶ったりの体験イベントでしたので、喜んで参加させていただきました(苦笑)

自分の手でビールを作る(!)という体験型イベントでしたので、もちろん朝早い集合でした。午前7時過ぎには集合場所のJR東京駅に到着しておりましたので、ふだん仕事で出勤する時よりも早起きでしたね(爆)。新幹線「やまびこ」205号に乗車して、一路「那須塩原」駅へ!!那須塩原駅からバスに乗り換えて約30分ほどでサッポロビール那須工場(栃木県那須町)に到着しました。

職業柄、僕は那須エリアにも足を運んでいるのですが、サッポロビールの那須工場なんてあったかな?と実は疑問に思っておりました。目的地に到着すると、なんともバブリーな外観の立派な建物が目に飛び込んできました。ううーむ、いまどきこんなに立派なビール工場を新設したのかと感心しておりましたが、どうやらここは以前はあの「銀河高原ビール」の那須工場だったそうですね。どおりでバブリーな建物だったわけです、納得(爆)!

銀河高原ビールから譲り受けて、昨年(2007年)10月から本格稼動を始めたサッポロビール那須工場。同工場に併設する形で商業施設「那須森のビール園」が今年4月15日にグランドオープンしました。施設内にはバイキングレストラン、森のビールづくり見学館(工場見学)のほか、今年7月からは一般客を対象にした「手づくりビール工房(ビール醸造体験)」も開始するそうです。

さて、到着した「那須森のビール園」館内の様子ですが、こんな感じです。



広々とした空間で、丸い天井部分には「銀河高原ビール」の名残り(鹿の星座絵)がそのまま残ってました(苦笑)。正面に見えるのは売店で、同館でしか買えないオリジナル限定ビール「那須森のビール(3種類)」も販売されておりました。



さて到着後は、すぐにビールづくりにとりかかるのではなく、まずはオリエンテーションと講義です。簡単な基礎知識を学習してから作業にとりかかるとは、なんとも本格的です。久し振りに学生時代に戻って授業の講義を受けたような気がしましたね(苦笑)。



ビールづくりに大切なホップ現物です。生で観るのははじめてかも。【写真】右側のホップ成分を抽出固形化した深緑の塊りですが、試しに作業中に食べてみました。上品な香りがあり、苦味も穏やかだというファインアロマホップでしたが異常に苦く、いつまでの口の中にエグさが残って、いやー参りました。貴重な体験だとは思いますが、これは食べない方がイイです(苦笑)。



ビールの製造工程の説明で、実際にこの日に体験するのは「仕込み」と呼ばれる作業部分となります。しかしながら、美味しいビールを造るためには一番重要な作業工程となる部分なので手は抜けません。この作業内容いかんで、美味しいビールを造るも殺すも決定されてしまいます。



しかも、今回僕らがビールづくり体験をさせてもらえるのは、最初で最後だという「エーデルピルス醸造体験」になります。今後、一般客に提供される「ビール醸造体験」でも、このエーデルピルスは造らないそうですから、いやー尚更貴重なビールづくり体験となりました。

ちなみにこの 『エーデルピルス』 の特徴ですが、
・厳選されたピルスナー麦芽100%
・世界最高級のチェコ産ファインアロマホップ100%
・通常ビールの3倍(同社比)のホップを使用

したものであり、「きめの細かな美しい泡」「華やかなホップの香り」「高貴で爽快、キレの良い苦味」「スッキリした喉ごし」「エレガントな余韻」という “ホップの贅をつくした独特のうまさ” だといいます。

これだけ前置きが長いと、俄然ヤル気が出てきますよね。是が非でも美味しいビールをつくってやるぞと早くも「戦闘モード体制」に突入しました(苦笑)!!

この日のブロガー限定スペシャルイベントに参加したのは総勢17人。みなさん、一癖も二癖もあるような方々ばかりで、ノーマルな自分としては早くもたじろいでおりましたが(苦笑)、なるべく平静を装いつつ行動をともにしておりました。これから実際にビール醸造体験に移るのでありますが、4グループに分かれて実作業することになります。僕たちのグループを指導してくれたのは、なんとあの無濾過・樽生の限定醸造ビールとして有名な「白穂乃香(しろほのか)」を開発された生産技術本部の野口博志さんでした!!恐れ入ります(苦笑)。


まず最初の作業は、温水の中に粉砕麦芽を入れてグツグツと「おかゆ」状態になるまで煮込み、ビール原料のベースとなる麦汁の糖化を行う作業となります。



温度を測りながら、手際よく粉砕麦芽を掻き混ぜます。



ある程度煮込んだら、第二弾の粉砕麦芽を投入します。ここから本格的な「おかゆ」づくりがスタートです。



単純な作業なのですが、時間と温度を見ながらの掻き混ぜ作業というのは、普段は使わない腕の筋肉を使いますから、結構ツラいものがありますね(苦笑)。



「おかゆ」が完成すると、次は「ろ過槽」に麦汁を移します。



ろ過した麦汁を抽出するわけですが、最初に出てくるのはにごりの多い「一番麦汁」なので、この液はもう一度「ろ過槽」の方に戻して、もう一度ろ過を行います。これを繰り返しているうちに、キレイに澄んだ「一番麦汁」が出てきます。味見してみましたが、麦汁が糖化されていて甘酒のような味がしました。



これがろ過された後の「ろ過槽」の中の様子です。へどろ状態(失礼!)になっておりますが、この中にはまだ糖分がたくさん残っていますので、この上から温水を注いで、もろみ状態になっている麦芽糟の中に残っている糖分を「第二麦汁」として取り出します。



続いて、この抽出した麦汁を寸胴鍋の中に戻して煮沸させ、ようやく固形ホップを投入します。投入した瞬間に緑色の泡が広がりました。いい香りです。午前中の作業はここで終わり。タイマーで時間を計りつつ、ひたすら煮沸します。

約1時間ほど昼食休憩に入り、一階にあるバイキングレストランへ移動。和・洋・中華のバイキングで食べ放題。ビールは食券を買って注文するようになっておりますが、一杯ずつですが「エーデルピルス」の食券をもらいましたので、さっそく試飲させていただきました。



どうです、なんともキレイな泡立ちでしょう!!まるでソフトクリームのような感じです。なんともサッパリした生ビールで、どんな料理にも合いそうな気がします。これなら何倍でも飲めてしまうな~。午後の作業に差し支えがあっては困るので、昼食時は一杯だけにとどめておきましたが(苦笑)。


午後の作業に入る前に、せっかくですから「森のビールづくり見学館」で工場見学をさせてもらうことに。工場見学といっても小さなビール工場なので、約10分程度の見学コースなんですね(苦笑)。



中はこんな感じで、ほとんどパネルや模型が置かれているだけの簡素なもの。他のビール工場見学を想像したら、正直「なんじゃこりゃ?」と思ってしまいましたが(苦笑)。



唯一、ビール工場見学らしかったのがこの仕込み室だけ。しかしながら土曜日は醸造作業が行われていないため、この日は実際に作業している風景を観ることができませんでした。小さな設備ですけど、やはり本物は迫力がありますね!



さて、ここから醸造体験・午後の部で、ビールづくりの作業再開です。僕らが休憩している間も講師の先生方は付っきりで煮沸鍋を監視していてくれていました。感謝です。ちょうど時間がきたので、香りづけのための最後のホップ投入です。



鍋の中はさながら「白雪姫に出てくる魔女の毒入りスープ」の様相を呈しておりました(苦笑)。匂いも結構キツいです。午前中に味見したホップのエグみが、口の中に再び甦ってきました(爆)!!



ここで煮沸した麦汁を冷却して、ろ紙にかけた液体を注射器の中に入れて内容物の比重を測定します。機械で測定された数値を元に濃度調整をかけてます。温水をプラスして、この後は鍋を氷水につけて麦汁の温度が10℃に下がるまでひたすら冷却します。これがまたキツい作業なんですよね。ある一定の温度まで下がるとそこから下の温度にはなかなか下がらないのですが、四人で交代しながらひたすら掻き混ぜ続けて、ようやく目的温度に達成しましたー!!



最後にこの冷却した麦汁を「沈殿槽」に移し、出てきた麦汁を発酵タンクの中へ入れます。まるでカフェオレのような色をした液体「酵母」を投入し、あとは静かに寝かせるだけです。この後、ふだんは一般開放していない「インキュベーター室」の中も見学させてもらいましたが、ここに発酵タンクを移動させ、約1ヵ月半ほど寝かせて発酵・熟成させるそうです。24時間温度管理されている冷蔵庫室みたいな部屋ですね。


今回のビール醸造体験はここで終了。この後、講義室に戻って、一人ひとり修了証が手渡されました。いやーこういうのってなんだか嬉しいです。あっという間の一日でしたが、とても楽しいかつ貴重な体験をさせていただきました。本ブロガーイベントを企画してくれたサッポロビールの皆さんには本当に感謝です!!どうもありがとうございましたー!!

次回は7月中旬に、恵比寿麦酒記念会館(恵比寿ガーデンプレイス内)で醸造ビールの試飲会が行われる予定です。ここで自分たちの造った「エーデルピルス」が飲めるわけですね!!いやー本当に愉しみです。それでは試飲後に続報をお伝えさせていただきます。おしまい。

※サッポロビール「那須森のビール園」のご紹介ページはコチラです。

※ブロガー限定イベント「那須工場手づくりビール工房 エーデルピルス体験イベント」の募集内容はコチラです。



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
kanappyさん (じみへん)
2008-06-06 01:43:49
どもども、こんばんわ!!コメント&TB、ありがとうございました。

先日は那須工場でのビール醸造体験、お疲れ様でした。
本当にあっという間の半日体験コースで、楽しかったですね。

来月の試飲会ですが、他チームとのビール完成品の
飲み比べ大会とかできたら面白いでしょうね(苦笑)

同じ原材料を使って、同じ工程で造っているにも関わらず味が違うというのは
さすが手づくりビール!という感じがして興味深いですよね。

それでは来月またお会い致しましょう!!
こちらこそ、どうぞよろしくお願い致します。
 
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こんにちわー! (kanappy)
2008-06-04 10:06:06
グループ3(チーム望月)のkanappyと申します。
ビール醸造体験楽しかったですね。
ちゃんとご挨拶もできていませんが、トラックバックさせていただきました。


来月の試飲会ではもう一度ちゃんとご挨拶できたらいいな~と思っています。
よろしくお願いします(*'‐'*)
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ヒグマさん (じみへん)
2008-06-02 21:17:32
どもども、こちらこそ先日はお疲れ様でした!!
長い一日になるのかと思いきや、あっという間に終わってしまった感がします。
手づくりビールが出来上がるのが、本当に愉しみですよね。

当ブログは音楽マニア偏重日記ですので、一般リスナーの方には
ちと理解しがたいネタばかり書かれていると思いますが、
たまにグルメや温泉ネタなど、まったく関係のないネタをいきなり取り上げるのも
本ブログの特徴であります(苦笑)

お気軽にまたいつでもどうぞ遊びにいらして下さーい!!
 
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わださん (じみへん)
2008-06-02 21:13:26
どもども、こんばんわ~。
グループ1ですから、一番前の席にお座りになっていた方ですね(苦笑)
本当に楽しい一日でしたね。
朝が早かったので、昼食後に多少トーンが下がりましたが、最後までなんとか持ち堪えられました。
これも「美味しいビールをつくって飲むのだ」という目的があったからこそ。
7月のビール試飲会でまたお会い致しましょう!!今から楽しみですね。
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先日はお疲れ様でした。 (ヒグマ)
2008-06-02 15:41:55
先日はお疲れ様でした。
楽しいひと時でしたね。
ビールが出来上がるのが、楽しみですね。

学生の頃はけっこうレコード買っていたのですが、社会人になって遠ざかってしまして・・・
話題にはなかなかついていけませんが、また遊びに来ますね。

では7月を楽しみにしましょう~
返信する
Unknown (わだ)
2008-06-02 07:42:44
グループ1にいましたわだです。
本当に面白かったですよね。
使う器具にもすべて「沈殿槽」「仕込釜」とか書かれていて、実際の製造工程の「ミニチュア版」という臨場感があって、そんなところも楽しかったです。
また7月にお会いできるのを楽しみにしてます♪
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PIOさん (じみへん)
2008-06-02 02:10:35
こんばんわ、こちらこそはじめまして。

ええ、まさか当選するとは思ってもいなかったのですが、
忘れかけていた頃にサッポロビールさんから電話がかかってきて驚いたぐらいです。
とくに用事もなかったので、喜んで参加させてもらった次第です。
想像していたよりビール醸造体験って面白かったですよ。
意外と肉体労働でたいへんはたいへんでしたけど(苦笑)

今年7月に一般発売される期間限定製造のエーデルピルス缶も楽しみですね。
個人的には、自分で造った「手づくりエーデルピルス小瓶」も楽しみですが(笑)
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はじめまして。 (PIO)
2008-06-01 22:38:17
じみへんさん、こんばんは。

このイベント行かれたのですか。いいですねぇ~。
当方ブログはやっていないので応募資格がありませんでした。
久々に缶のエーデルピルスが飲める7月が待ち遠しいです。
もちろん続報も楽しみに&期待しております。
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