廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★デレク&ドミノス 「いとしのレイラ」 【高音質SHM-CD】

2008年01月29日 | ERIC CLAPTON
 
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「CD高音質競争の反則技ですよ、これは」~音楽&オーディオ・ライター、田中伊佐資
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CDケースの一番上に貼られていた宣伝シールが上記コピーでありました。なるほど、本商品 【高音質SHM-CD】 を表現するのに一番ふさわしいコピーだったかもしれません。

この聞き慣れない 【高音質SHM-CD】 というキーワードですが、ユニバーサル・ミュージックが日本ビクターの新素材による音質向上技術を採用、通常のCDとは別種の液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を使用することにより、さらに素材の透明性を向上させた高音質CDのことです。

マスター自体は1996年のリマスター音源をそのまま流用しているため、なにか新しいリマスタリング作業が行われたということではなく、あくまでも高透明性の新素材を利用したCDが市場に投入されたという意味だそうです。通常CDと同じように、すべてのCDプレイヤーで再生可能な高音質CDで、帯惹句には「マスター・クオリティに限りなく近づいた高音質CDがここに誕生」と書かれておりました。

透明スリップケース入りで税込価格は2800円。現在廉価盤まで発売されている通常CDと比べてもかなり割高感はあります。価格差以上にクオリティ向上が認められなければ、初回限定生産と書かれいるものの、慌てて購入する必要はないと思いますが、どれか一枚だけ試しに買ってみようという方には本盤はオススメだと思います。人気のある名盤だけにたぶん一番最初に売り切れるのは本作のような気がしますので、どうしても入手しておきたい方はお早めにどうぞ!!

それでは、さっそく聴き比べてみることに。再生環境は通常CDと同じ家庭用ミニコンポです。一聴した瞬間、戦慄が走るかと思いきや意外と平穏無事。これまで聴いていた通常CDとそれほど差異はわかりませんでした。しかしながら聴き進むに連れて、たしかに今まで聴こえていなかった細かな音まで再生されているような印象を受けました。それでは具体的にどの部分が?と問われても実際にはなかなか即答しにくいのですが(笑)、全体的に音の厚みが増したような気がしますね。音と音の間に埋もれてしまっていた指先の動作音まで拾われている、といっては云い過ぎかもしれませんが、僕の感想としてはそんな感じでありました。しかしながら、聴き取りに関しては個人差があり、あくまでも僕の印象で気のせいである可能性も高いので、万人に同じように聴こえるのかどうかは、残念ながら断言はできませんね。

これまでに名盤 『いとしのレイラ』 を何種類CDで買い直したか記憶が定かではありませんが、それらの中でもたしかに音の再現がなにか違うという印象はもてましたので、これはこれで買い直した価値はあったと僕は判断します。もう少し精密に聴き比べをしてみないと、どこがどう違うのかまで説明できないのが歯がゆいところでありますが、デレク&ドミノス・ファンであれば一聴する価値はあると思いますよ!!


≪SHM-CDシリーズ≫※初回プレス限定盤
 【SHM-CDの音響特性】
・従来のCDに比べ、歪度の少ない、透明感の高い音質。
・解像度が大幅に向上したことにより、よりバランスのとれた音質を実現。
・従来ありがちだった、低域の量感不足も解消。






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2 コメント

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Unknown (通りすがり)
2008-01-29 12:21:54
http://slashdot.jp/articles/07/12/17/0256224.shtml
にいろいろ書かれてますね。結局はメーカーが売らんがための空しい努力のような気がします。

わたしゃ、しょぼいと評判のアナログが一番だな。
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通りすがりさん (じみへん)
2008-01-30 00:27:37
たしかに今回の新商品SHM-CDは、僕も説得力が薄いなと感じておりました。
どうせならSACDやDVD-AUDIOにでも採用すれば良かったのに、と思った次第です。
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