懐かしいジャック・ブルースの想い出を語ったついでに、もうひとりの盟友ジンジャー・ベイカーの同じく日本でのライブ音源についても紹介しておきましょうか。
こちらも今となっては極めて入手困難なアルバムになってしまった2枚組CD『IMABARI MEETING 1991 LIVE』というライブ盤(※現在は廃盤)です。副題には「瀬戸内海音楽祭 VOL.1」と書かれておりますが、VOL.2が発売されたという話は聞いておりません(苦笑)。1991年8月17日と18日に四国・今治市の海岸で行われた音楽祭で、その中心人物は今治市出身のジャズ・トランペッター、近藤等則氏。彼の総合プロデュースのもと、海に浮かべられた巨大な特設ステージの上で2日間に渡って狂熱のライブが繰り広げられました。
僕がこのCDを購入したのは、このアルバムでしか聴けないジンジャー・ベイカー・バンド名義のライブ音源3曲がもちろん目当てでした。予想に違わぬ熱いインプロヴィゼーションが嵐のように演奏され、奇跡的にCDとして真空パック化されていたのです。この時の模様は同時発売されたビデオ版で映像としても記録に残されておりますので、興味のある方は是非探してみて下さい。興奮の演奏です!!
今治ミーティング中に52歳の誕生日を迎えたジンジャー・ベイカー卿でありますが、年齢よりも老けてみえます。昨年クリームを再結成した時の映像と見比べてみたら、同じ老けている外見ですが、やはりまだこっちの方が少し若い気がしますね(苦笑)。咥え煙草でドラムを叩き続けるジンジャー・ベイカーですが、煙草の灰が3cmくらいに伸びてもまだ灰が落ちずに残っているというのは、恐ろしいまでに上半身が安定している証拠なんでしょう。打ちまくるシンバルとダブルのベードラは地響きが感じられるぐらい、圧倒的な迫力で神々しいまでの演奏が聴けます。ジンジャー・ベイカー・ファンならばこれはもう必聴音源&必見映像です!!
※ちなみにジンジャー・ベイカー・バンドのメンバーは、ジンジャー・ベイカー(Ds)のほか、ビル・ラズウェル(B)、アントン・フィアー(Kyb)、それにガンビア出身のフォディ・ムサ・スコ(コラ、Vo)という布陣でありました。スゴイでしょ!!
◎『IMABARI MEETING 1991 LIVE~瀬戸内海音楽祭 VOL.1』 (meldac, MECA-38001/2)
DISC.1:
01. Marginal Moon(近藤等則・IMA)
02. Fire Makes Darkness
03. Dry Throat
04. Sunda(Desa Sunda)
05. ハチハル(ネーネーズ with 知名定男)
06. 永良部スンサミ
07. 永良部ゆりの花
08. カチャーシ
09. One Thousand Hand's God(Ginger Baker Band)
10. Thanks You IMABARI
11. Typhoon Island
DISC.2:
01. さよなら好きになったヒト(ランキン・タクシー&ザ・トロピカルキングス)
02. アタマカラダ
03. ドリョクとニンタイ
04. Tick Tack(Bill Laswell Drop Zone)
05. Drop Body
06. BRAIN WAR(近藤等則・IMA)
07. METALIC Bamboo
08. HOPPOH
これは私にとっては意外なロケーションでの
ライブで、なんとか見たかったのですがかないませんでした。というのも、私の祖母の家が
この近くで、ライブが行われた場所は子供の頃
よく遊んだ場所だったので・・・。
「ジンジャー・ベイカーがこんな田舎に来るのか」というのがなんとも信じがたくて。
近藤等則のトランペットも、今思えば
なかなか攻撃的で、フリクション好きには
その絡みで興味もあったし。
CDになっていたことも知りませんでした。
毎度、コメントどうもありがとうございます!!
今年最初の書き込みということは、遅くなりましたが、
明けましておめでとうございます、ですね(笑)。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます!!
この『IMABARI MEETING』はCDだけでなくて当時はVHSビデオで映像版もリリースされました。
どちらかというと僕個人としては、目で観ても楽しめる
ビデオ版の方に軍配を上げたいと思いますが、
CDとビデオでは収録内容が若干異なっておりますので、
やはりファンならば、どちらも買わなければ気が済まなくなるというのが本音です。
できればDVDで復刻再発してくれると嬉しいのですが、
内容が内容だけにかなり厳しいかもしれませんね、
あまり売れるとも思えませんし(苦笑)
今治でのライブだけに近藤等則・IMAの演奏も
いつにも増して攻撃的でフリクション好きにもたまらない内容だ、
というのもご指摘の通りだと思います。
スタジオ版よりもやっぱりライブの方がいいですね、彼らの演奏は。
最近二度このビデオを観かえしたのですが、どの出演者もクオリティ高く、二日で五千円は破格値でしたね。ちなみにチケットを会場入り口で渡すと、出演者の名前入りの「タオルチケット」が貰えましたが、二十年経った今もまだまだ現役でさすが今治産。あとにも先にも、こんなに体も心も解放しまくって音を満喫したライブはありません・・・。