昨日、レコファン某店にてマイルス・デイヴィスの名盤中の名盤 『カインド・オブ・ブルー』 のゴールドディスクCDの中古盤を発見した。そーいえば、こういうのも出ていたけど、たしか高かった記憶があるからな~、と思いながらふとプライスシールを見るとなんと「税込1050円」と書かれている。ちょうど今、レコファン全店で中古盤200円オフセール実施中のため「え、それじゃこのゴールドディスクCDが「税込850円」で買えてしまうわけ??」などと独り言を呟きながら速攻でレジに向ったことは説明の必要がないと思います(笑)。
購入した中古CDには帯が付いていなかったため、詳細な内容は推測する以外に方法はないのですが、判っていることは、1993年4月21日に発売されたソニー国内盤の「THE COLLECTORS ITEM SERIES」の一枚で、当時の発売価格は税込3200円だったこと、SBM(=Super Bit Mapping)採用のゴールドディスクCDで収録曲はボーナストラック一切なしのオリジナル5曲のみで、収録されたテープは1992年まで所在が判らなかった 『Kind of Blue』 のオリジナルテープが使われていること、などが挙げられる。帯が付いていないもののその他の状態はまったくの新品同様なため、こりゃあいい買い物をしたなと勝手に満足しておりますが(苦笑)。
で、帰宅して早速再生してみると、おや?なんだか今まで聴いていた 『Kind of Blue』 となにやら違う感じがしたのですが、これは僕の錯覚なのでしょうか?音はかなりクリアな感じがして、ものすごく聴いた時の耳の感触がイイんですけど。うーむ、この違いって‥‥。たぶん音質的には、その後にリリースされたDSDマスタリング採用の国内盤紙ジャケシリーズのCDの方が音がイイんだと思いますが、このSBM採用のゴールドディスクCDの音も侮れません。アナログ盤にかなり音が近いんでしょうか?僕はオリジナルのアナログ盤を聴いたことがないので比較のしようがないのでありますが、ウチの大衆機CDプレイヤーで再生してもこれだけ音の違いが判るのですから、こりゃ確実になにかが違っていることは間違いありません!!
どなたか 『Kind of Blue』 CDの音質の違いについて詳しく語れる方がいらっしゃいましたら、是非その違いについて教えて下さーい!!こういうことは中山康樹先生に直接聞くのが一番手っ取り早いのかもしれませんがね(笑)マイルス好きの皆さん、どうぞ宜しくお願い致します。
◎MILES DAVIS 『KIND OF BLUE』 (SONY, SRCS-6681)
01. SO WHAT
02. FREDDIE FREELOADER
03. BLUE IN GREEN
04. ALL BLUES
05. FLAMENCO SKETCHES
92年発掘のオリジナルテープですか。
僕は96年発売の国内盤を持っていたんですが、「カインド・オブ・ブルーの真実」という本に、従来のCDはピッチが微妙に遅くて、97年に再発された輸入盤ではじめてピッチが修正されたという事が書いてありまして、慌ててその97の年輸入盤を買いました。聴いてみても違いはさっぱり分かりませんでしたけどね(笑)ちなみに現在売られている国内盤は、そのピッチが遅い物をマスタリングしただけらしく、これから買おうという人は97年発売の輸入盤を買った方がいいかもしれません。ただし、違いは僕にはさっぱり分かりません(笑)なので、じみへんさんが購入された93年盤、音がいいのはなぜでしょう?カインド・オブ・ブルーの真実は深まるばかりですね。
何とも硬派なブログですね。
Kind of Blueのマスタリング云々は全く分かりませんが、
自分としては一つの結論を持っています。
SBMシリーズはいい。コレ。Kind of blueにて確認した
訳ではないのですが、その当時SBMマスタリング盤が
バシバシ出てた時、結構コツコツ買い込んでたんですよ。
で、昨今のリマスターブーム。新しいリマスタリングの
モノを聴いてもキンキンするだけで(モノによるが)
何か落ち着かない。で、SBMシリーズを再び聴いてみる
わけなんですが、コレがはまった。
SBMはしっとりとしたいい音が出るんすよね。
manさんおっしゃる通り、SBMゴールドの音質はしっかりしていて私も大好きです。
ジェフ・ベックのブロウ・バイ・ブロウは、MFSL盤よりSBMゴールドの音が気に入ってます。
中古価格もSBMゴールドかなり高いですよね。
本題のカインド・オブ・ブルーですがま、まずleeさんのコメント。
>という本に、従来のCDはピッチが微妙に遅くて、97年に再発された輸入盤ではじめてピッチが修正されたという事が書いてありまして
間違いだと思いますよ。
96年発売の国内盤を持っていらっしゃったなら、それはおそらくオリジナル・スピードのCDですよ。
最初輸入でリリースされたオリジナル・スピードの盤、ジャズの世界ではそれこそ大事件でね、各雑誌で取り上げられました。
日本では確かにじみへんさん買われた盤が初出だと記憶してます。
それ以降の日本盤CD、全てオリジナル・スピードのマスターが使われはじめたはずです。
輸入でもロング・スリーブのゴールドCD仕様で売ってました。
180グラム重量盤アナログ、2枚組仕様というのが今手元にあるのですが、これは1枚目をピッチをオリジナル・スピードに直したもの。
2枚目のA面に元々のピッチの遅い3曲を収録(ピッチの遅かったのはA面の3曲のみ)、B面にフラメンコ・スケッチのアウト・テイクが45回転で収録されてます。
さてオリジナル盤(ピッチ早い)と発掘オリジナル・スピードとの音質の違いですが、これはブートをかじった人には説明しやすい(笑)。
ピッチを元に戻せば当然のように音の抜けは悪いように聞こえる、というか自然な音に戻るわけです。
シンバルの音とかは、早いピッチのものの方が明らかにくっきり聞こえるわけです。
ただそこらへんの弱点は、CDの技術進化でかなり解消されてますよね。
私の好みはオリジナル・スピードかな。
じみへんさんが買われた盤が、現行CDフォーマットでは最高かな、あとはこれSACDで出てますよね、買おうかな(笑)。
というわけでleeさん音質は明らかに違いますよ。
以前他のHPで音質の事を書いたとき、leeさんに耳が悪いやら、オーディオが良くないんでは、とのご指摘頂いたんで使用オーディオをざっと(笑)。
アナログプレーヤーはトーレンス、オルトフォンのSPUをモノとステレオ使い分けております。
アンプ、サンスイの907XR、モンスター・ケーブルを通過させJBLのセンチュリー・ゴールドを鳴らせています。
CDプレーヤーはソニーのSACDプレーヤー使ってます。
耳が悪いのは当たってるかもしれないけどね。
ユニオンで暫く悩んだのですが止めました、値段も1万円近かったはず、でもあっという間に消えましたけどね。
ただ、僕は他のホームページで、人様に対して耳が悪いとかオーディオが悪いやらそんな失礼な事書いた事はないですよ。僕のオーディオも安い安い物ですし、耳だってよくありません。同名の他人ではないでしょうか?
遅いでなく早かった3曲ですね、連続失礼!
またまた連続失礼(苦笑)
93年にこのピッチを正しく補正したCD(SRCS6681)がソニーから発売されます。補正というより予備機で録音してたマスターテープを使用という話ですね
発売時は即完売状態だったのですが中古ショップでは他のCD同様に千円で売られてます・・店の経営方針の差です。私も千円前後で手にいれました。
さらに97年にコロンビアから再販された(輸入版)CD(CK64935)は音が鮮明でリアルです。マスターテープからリミックスされてます。ジャケット裏にリミックスと表記されてます。こちらは千五百円程度で新品が売られてます。
クラッシックの世界では(演奏時に)普通におこなわれてるそうで、ピッチを上げて演奏する事によって音を際立たせる効果があるそうで・・・
やるなーマイルスw
「このピッチ問題はCD化された時もそのままになっていた。正常速度で録音していたセイフティが行方不明だったかららしい。90年代に入り、このセイフティテープが発見され、92年に米国で発売されたCDでようやく正常なピッチに直された。
91年にマイルスは死んだ訳ですが、そのすぐ翌年にセイフティがひっこり見つかるというのもなんだか出来過ぎなような・・気がしませんか?」
「絶対音感のない人間が気付かないのは分かるが、マイルスたちミュージシャンや、自ら作曲や演奏もするプロデューサーのテオ・マセロのような人たちが気付かないのは腑に落ちない。ピッチが高いことに気付きつつ、2人は確信犯的にこちらの方を選んだと見る方がむしろ自然かもしれない。」