廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★Lou Reed の名(迷)盤 「Metal Machine Music」 が現代に甦る!

2007年06月19日 | LOU REED
 
以前から噂されていたルー・リードの稀代の名(迷)盤 『Metal Machine Music』 の再現ライブが遂に今秋、オフィシャル発売が決定されたそうです!!しかも、今回のリリースは「CD+DVD」という誰も予想もしていなかった超豪華フォーマットになるんだとか。これは笑えます。ルー・リードのファンであれば、四の五の云わずに黙って即買いアイテムですね、こりゃあ(苦笑)。

1975年にリリースされた問題作 『Metal Machine Music』 をドイツのインプロ系アヴァンギャルド・オーケストラ、Zeitkratzer(※ツァイクラツァーと発音するそうです、苦笑)とルー・リードが共演した夢のコラボレーション。一体どんな再現ライブになったのか、実際に自分の目で観、耳で聴いてみる以外、表現のしようがないと思われますが、ううーむ、どうなんでしょう(※プリティ長嶋風)。

敢えてこの作品を取り上げたぐらいですから、演奏クオリティとしてはたしかに鑑賞に値するのかもしれませんが、それでも相当に苦痛を伴う再現ライブになっていないかどうか、スタジオ作品 『Metal Machine Music』 を知っているだけに正直なところ、かなり不安ではありますよね。

ヴォーカルもメロディも一切なく、ただ延々と全編を通してギターのフィードバック・ノイズが収録された内容は、好意的なルー・リードのファンからも前衛的すぎると総スカンを食ってしまった作品として有名です。ただ実際には、ルー・リードが当時の所属レーベルRCAへの抗議の意味で制作したアルバムなので、そういう意味では「もっとも」な完成度だったのかもしれませんが(笑)。

超難解な内容から、これまでライブでの再現は不可能だと思われてきましたが、独ベルリンの11人編成アヴァンギャルド・オーケストラ=Zeitkratzerが、新たにアコースティック・スコアを書き上げ、2002年にはルー・リード本人も共演参加し、ベルリン・オペラ・ハウスにて奇跡のパフォーマンスが敢行されました。今回リリースされる作品はその時のライヴ・パフォーマンスが収録される模様です。そういえば一時期、ブートレッグで出回った2002年3月20日のヴェニス公演とは会場名が違いますので、どうやらこれは別の日に行なわれたライブ音源のようですね。とりあえず、楽しみです(苦笑)!!




◎ZEITKRATZER (FEAT. LOU REED) 『METAL MACHINE MUSIC』 (Release Date: September 4, 2007)

DISC.1:
track 1 - 16:28
track 2 - 16:28
track 3 - 17:47

DISC.2: DVD(内容未定)

※Recorded live at Maerzmusik, Haus der Berliner Festspiele, March 17, 2002



※コレが1975年に発表されたオリジナル 『Metal Machine Music』 です。今聴いてもシビれます。