廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★島田洋七著 「佐賀のがばいばあちゃん」 徳間文庫

2005年08月15日 | BOOK
 
B&Bの島田洋七氏が書いた名著 『佐賀のがばいばあちゃん』 とその続編 『がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!』 です。以前に発売された 『佐賀のがばいばあちゃん』 単行本は品切れ絶版状態で入手がかなり困難になっていたそうですが、現在では徳間文庫で簡単に入手することが可能です。で、その人気にあやかって続編まで執筆、おまけに映画化まで決定されたそうですから、ザ・MANZAIブームが終わってからというもの、泣かず飛ばずの状態が長く続いていた島田洋七師匠に再び明るい陽が差してきましたね。よかったよかった(笑)。

読む前までは「あのB&Bの島田洋七が書いた本だろ?どうせ大したこと書いてないよ、ほとんど嘘八百だろ」などと勝手に解釈しておりました(今じゃゴメンナサイですが)。で、ウチの奥さんがどこで誰に影響されてきたのか判りませんが、なぜか本屋でこの文庫本を買って帰って来たんですよ。僕も買ってまでは読みたくないと思いつつも、ちょっとは気になっておりましたんで、これは渡りに舟と解釈して、妻が読み終わった後に借りて、通勤時に読んでみました。活字の量が異常に少ないので、僕の通勤時間は地下鉄に乗っても片道で20分ほどなのですが、往復しただけで粗方読み終わってしまいました(苦笑)。でも、本の内容と活字の量が比例しないのは昔から云われていることで、この本もその例にもれない名著でありました。芸人さんが書いた本で感動したというのは、ビートたけし著 『たけしくん、ハイ!』 以来だったかもしれません。

すでにB&Bの漫才で使われている「ばあちゃん」ネタで聞いた事がある話も多々ありましたが、それでもこうやって私小説として一冊にまとめられると読み応えは十分です。一見すると子供向けの話にみえるかもしれませんが、これは小中学生を子供にもつお父さんお母さんに是非とも読んでもらいたい文庫本だと思いました。1冊税込540円ですので、ついでの時にでも本屋で買って読んでみて下さい。読了後、いつの間にか日常会話の中に「がばいばあちゃん」語録が無意識に使われるようになっていること請け合いです(笑)。我が家でも現在は「がばいばあちゃん」なら、たぶんこう云ってるね、というのが普通に会話されています。暑い夏の読書に最適の本だと思います。是非、ご一読を!!

※佐賀のがばいばあちゃん公式ホームページ