風に吹かれてぶらり旅

まっすぐに生きる人が好き

ポニョ

2007-03-27 23:34:25 | 徒然
 さっきまでNHKでやっていた宮崎駿監督が『崖の上のポニョ』制作準備にとりかかるまでのドキュメンタリー番組を観ていた。なんだかとても慰められた。そしてカチンコチンになった頭がどんどん自由になって、でもカチンコチンになっていたことも「ああこれでいいんだ、そうなってしまうもんなんだ」と思った。

 自分の人生に面白みを与えてくれる、そういう視点をくれるのが宮崎駿だ。

「理想を追求する現実主義者でなきゃならない」「理想をなくした現実主義者って最低でしょ」と。

 自分がそういうことで悩むとは思わなかったけど、私は自分の人生の意味を見出せずにいた。過去は過去、もう過ぎたことなんだからときっぱりと言う宮崎監督の言葉は、あっさりと言い放った言葉なのに、とても説得力があった。

 面白いことは、とても単純なことなんだ。
理屈ではないんだ。そういうことを忘れてしまうけど、宮崎駿は大事なことを思い出させてくれる。そういう人と同じ時代に生まれてよかったなと思う。だって、同じ時間を過ごしているんだから。同じ天気、同じニュースを聞き、同じような情報を受け取る。でも、そこで全然違う発想をしている人がいるそのことだけで、なんて勇気をもらえるんだろう。

 全然まとまらないけど、生きていくには想像力が不可欠なんだと思い出した。
現場事務にしたって、想像力をもって、創り上げる感性が必要だ。私が全く忘れていたのはそのことだった。
私は私の人生を創っていく、その過程が今なんだと。だからそこに特別な意味なんてないけど、でもそれこそが人生なんじゃないのか。

 わかんない、これから先の考えがどう変わるかなんて全然分からない。
でも、とにかくイメージをする力もっともっていいこと…そんなことを思い出した。

 今回の主人公男女は5歳ってことは、今の時代を生きる子供たちにとってポニョの映画が私が小学生の時に観たトトロのような、そんな大人になっても懐かしい映画になるんだろうな。ああ、なんてワクワクするんだろう。