活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【1月11日】

2008-01-11 | 単行本
 今は常識だと思っていることでも、実はある日突然ひっくり返ることがあるのです。例えば地球温暖化は50年経ったらどうなっているとか100年たったらどうなっているとかいう論議ですが、これは気候変動が(少なくとも)数十年単位で変動するものだという常識が前提となっているからです。しかし、かつての気候変動を検証すると、たった数年で地球の平均気温が数度(!)動いたこともあるそうです。生物進化に関しても最近新しい発見や研究がなされていて、常識が変わるかもしれないという話は聞いていて楽しいです。迷惑な進化は訳も楽しく出来ています。
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【1月10日 】

2008-01-10 | 単行本
 いやーこの本は面白い。迷惑な進化であります。人類史というか遺伝学というか、遺伝人類史というかとにかく人類も進化をしてきており、それは地域に固まっている集団に特有な遺伝形質があってその理由を示しているのです。その特有な遺伝形質は現代においては迷惑なものなのですが、それが他の遺伝形質に対して淘汰されて生き残ったという事実には理由があるということなのです。ヨーロッパ中世を席捲したペスト渦。人口の三分の一が死ぬという惨禍だったのに、薬も飲まずに生き残った人たちがいて今がある。それはなぜか。その生き残った人たちの遺伝形質が現代にも引き継がれていて、それは現代では迷惑な形質なのですが、中世では必要な形質だったということなのです。著者はこう言い換えます。40年後に死ぬとわかっている薬を今飲む理由は何か。それは明日生きていることを保障するからです。ちなみに、細菌感染時に飲む抗生物質は、鉄分の補給を一緒にしてはいけないそうです。鉄は最近の活動を活発にするのだそうです。ペストを生き抜いた人たちの遺伝形質はこの鉄に関するものです。

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【1月9日】

2008-01-09 | 単行本
 25年も本棚で店晒しにしていた本、東京余情をようやく読み終えました。もうどこにも売っていない本でしょう。副題は文人が愛した町々ということで多くの作家の東京にまつわる短編とエッセイがしゅうろくしてあります。25年前にはけっこう有名だった作家でも、今は埋もれつつある作家というのがいると思います。太宰治とか芥川龍之介など日本文学全集クラスの作家は別として、玉川一郎とか獅子文六とか安藤鶴夫とかはそういう人たちではないでしょうか。そもそも編者の山本容朗というひとをそもそも知りません(文芸評論家で3冊ほど市場で現行で手に入るようです)。でも獅子文六の文章などは面白かったです。舟橋聖一の赤線探訪記も笑えました。50台のけっこうがちがちな舟橋聖一がかつての東京の赤線地帯であった鳩の街、東京パラダイス(小岩にあったらしい)、州崎とかを回ります。娼婦に突撃インタビューを試みるのですが、うまくあしらわれたりします。当時すでに売れっ子作家であったのにそんなことはわからないのですね。

「東京余情」山本容朗編 実業之日本社

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【1月8日】

2008-01-08 | 単行本
 昭和ばやりなのでありますが、その中心は昭和30年代です。でも戦前の昭和も(世相は暗いものの)捨てがたいものがあります。それも大正に近い昭和がいいですね。東京余情には多くの文人の東京へのエッセイ、短編小説が集められていますが、谷崎潤一郎も芥川龍之介も大川(隅田川)にもっとも愛着持っていたとは知りませんでした。向島のあたりには水練の場があったり、渡し舟もあったりするのです。また植草甚一と池波正太郎と清水幾太郎の対談が載っているのはめっけものでした。関東大震災の話や下町っ子の話題とご先祖様の話は面白かったです。
 日経ビジネスの今年初の号は世界のエクセレントカンパニーたるトヨタとGEの話でした。GEの会長兼CEOは51歳。アップルのスティーブ・ジョブス、MSのビル・ゲイツもほとんど同じ歳。やはりこれくらいの年代の人がトップでないと活力ある会社にはならないのでしょうね。

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【1月7日】

2008-01-07 | 単行本
 1982年発行の未読の単行本が本棚に長ーーく眠っていて、それをようやく読むことにしました。東京余情というアンソロジー集で東京に関する小説、エッセイを集めたものです。出版社も実業之友社でこの手の本を出す出版社としてはちょっと異色な内容だと思います。当時なんでこの本を買ったのかと思うのですが、その頃は東京から離れて住んでいて、住み慣れた東京を想って買ったのだと思うのであります。ただ、古い本はそうなのですが、今のものと比べて活字のポイント数が小さく、行間も狭いので読むのがちょっと辛いです。

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【1月6日】

2008-01-06 | その他
 今月の(日経の日曜版としてついてくる)THE NIIKEI MAGAZINEはイタリア特集で面白かったです。イタリアといえばスローフードの国。最近あこがれます。何事も早ければいいというものではありませんよね。そしてやはりローマ帝国の国であります。中国もたいした歴史を持っておりますが、ローマ帝国が人類史に与えた影響は中国のそれよりも大きいのではないかと思います。行ってみたいなイタリアに。。。
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【1月5日】

2008-01-05 | 雑誌
 昨日から再読している最新・地球学(93年の本なので最新ではないけれど)は今読んでもまことに面白いと思います。地球誕生の秘密、生物誕生の秘密などなど。その中の雑学ですが、海に占める塩分の量は約5京トンで(海水に対する濃度は約3.5%)、全部蒸発させてしまうと地上は45mの厚さの塩で覆われるそうです。へぇーー!!(ちょっと古いか)。
 ビックコミックオリジナルを今年も買ってまいりまして、三丁目の夕日とあんどーなつと弁護士のくずが面白いです。
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【1月4日】

2008-01-04 | その他
 本棚を少し整理して、ブックオフに持っていく本を選んでいたら、少し古いのですがパラパラしていたらまだ十分に内容的には新しくて面白い地球学のムックを見つけました。93年の発行の朝日1テーママガジンで17年も前の科学雑誌だと相当古くなっているかと思い(こんな本はブックオフでも引き取ってくれないので)捨てる前に読んでみたら、プリュームテクトニクスの話とか生命誕生の話とかが面白く書いてあって再読した次第。
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【1月3日】

2008-01-03 | その他
 今日で三が日も終わりですな。箱根駅伝の復路を見ていて半日が終わってしまいました。どうも正月は活字よりも映像のほうがあっているようで、その後は映画のビデオを見て(半落ち)、夜もローマの特集を見て本日は終了ーーーであります。正しい読み始めはいつになりますか。読む本は決まっているのですがね。

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【1月2日】

2008-01-02 | その他
 正月も二日になりまして、相変わらず伊達巻とか黒豆とか栗きんとんとか甘いものばかり食べておりまして、酒も入りますので活字にはなかなか目が行きません。さらに今日は親戚挨拶に出かけて遅く帰ってきましたので活字とはほとんどふれあいがありませんでした。行った先でふだん読まない新聞を取っているので(毎日新聞)珍しそうに読んで、それくらいかなぁ。

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