活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【1月15日】

2008-01-15 | 単行本
 人類史の本を読むと、ヒトは類人猿からヒトに進化したのはサバンナへの適合というのが主流のようです。しかし、なぜヒトのお産は他人の手を借りないとならないほど苦しいのか。それはヒトが生まれるとき産道でよじれるようになって出てきて、母親に対して後ろ向きだからだそうです。猿は自分のほうを向いて生まれるので、我が手でそのまま抱きかかえることが出来る。でもヒトがそれをすると子供を絞めてしまうことになりかねない。でも何故そうなっているのか。どこかに理由があるはずです。迷惑な進化ではそれはヒトがサバンナではなく水中適合をしたからではという説を取り上げています。水中出産なら子供はもっと楽に産めます。体毛が無いのもそれが理由だといいます。水中適合という進化が現代では迷惑な状態になっているわけです。けっして主流な説ではないのですが、ひょっとしたらこの説がサバンナ説に取って代わる日が来るやもしれません。うーむ、なかなかうんちく深い本でありました。
 読み終わった後は一転してサスペンスであります。医療サスペンス心室細動を読み始めました。

「迷惑な進化」シャロン・モレアム NHK出版
コメント (1)
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