活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【4月18日】

2024-04-19 | 文庫

今日の樋口一葉は十三夜とたけくらべです。十三夜とは陰暦13日のことで、嫁いだ先の嫁いびりに耐えかねて実家に戻った阿関(おせき)が訥々とその実情を訴えるものの、実父に今は帰ったほうがいいと諭されて人力車に乗って帰ろうとしますが、その車夫がかつての恋人。二人が別れた後の車夫の生き様を聞いて改めて胸に感情を持って別れる話です。たけくらべはまさに代表作ですね。幸田露伴、森鴎外の激賞を受けた作品です。吉原で育つ思春期の子供達の話です。このたけくらべでは最後に主人公の美登利がおきゃんな女の子から急に暗くなってしまいますが、(一葉は別にどうだと書いていないので)その理由をめぐって文学界を二分する話になっているそうです。かたや初潮があったから、かたや男と最初のことがあったからということで、まあどっちでもいいのですけどね。

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