活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【1月8日】

2016-01-08 | 単行本

早くも松が取れました。もうすぐ寒の入りですが、エルニーニョらしい冬になっているので、寒中に各地で梅や水仙がガンガン咲きそうですね。失われてゆく、我々の内なる細菌は人や動物が本来持っている細菌は進化の過程で育まれてきたものであるということを強調します。胃がんの元だということで除去を進められるピロリ菌も実は食道癌を防いでいるという発表があるくらいです。常在している細菌は何か役割があるということです。そういうものを抗生物質は殺していくのですね。そこで起きる問題が抗生物質耐性の細菌の出現です。ペニシリンが効かないというのはかなり前からですが、現在はほとんどの抗生物質に耐性菌が出現し、それに打ち勝つ第三世代の抗生物質が造られていないということがもんだいなのですね。MRSという抗生物質が一切効かないメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の院内感染が問題になっています。もっとも現在問題なのはMRSもさることながら、家畜に使われる抗生物質で、一時養殖ハマチで大量に使われる抗生物質が問題になりました。わが家ではハマチを食べなくなりましたね。最近のハマチはだいぶ改善されたそうですが、アメリカでは豚、牛、鶏に使われる抗生物質は全米の全出荷量の80%とも90%とも言われていて、ほとんど無作為に使われています。アメリカ産ポークはスーパーでも安いですが、抗生物質を食べているようなものです。ハマチどころの騒ぎでは、実はないかも知れません。それを食べて人体に影響が直ぐに出る訳ではないのですが、そういう耐性菌が生み続けられるということが問題で、いざというときにどうにも治療の術が無くなるということにつながるわけです。

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