活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

敗軍の将(高遠菜穂子さん)兵を語る

2004-06-11 | 雑誌
 事業につまずいた経営者の弁を素直に語らせているこの連載に、イラク人質事件の当人、高遠菜穂子さんが登場しました。多分あまり編集(バイアス)のかかっていない真の言葉だと思いますが、これを読むだけでも今週の日経ビジネスを読む価値はありましたね。色々と非難を言われて人前に出ることのできない高遠さんですが、巷間に言われているほど脳天気、非常識な人ではないことがわかります。取り巻く人のバイアスのかかった意見がマスコミをにぎわしたこともあるでしょうし、政府も自衛隊派遣を最優先する立場からも、個人のスタンドプレーを戒めたいという世論操作があったのではと思います。またそれに乗った一部マスコミや評論家などの意見を鵜呑みにしがちな我々は、ご本人の弁を真摯に受け止めて見る必要もあるのではないかと思います。アメリカの尻馬に乗ることしか考えていない小泉首相の外交も(昨日書いた日本の外交のあり方を参照)考え直してみる必要もあるのではないででしょうか。

「敗軍の将兵を語る」日経ビジネス6/7号
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