40歳代のときに、いろんなことを教えていただいていた
私の先生が、ある日、
「五感の中で一番 ないと困る感覚は 何ですか?」
と問い給うた。
私は当然 視覚だと思った。
何せ人の情報の80%は視覚からなのだもの。
見えないと、人生の楽しみのほとんどを失ってしまうとも思った。
でも、先生は「私は触覚がないのが一番困りますね」とおっしゃった。
今日は 同行援護従業者養成研修講座2回目。
アイマスクをした人と介助者が組んで、
段差のある場所や車両に上がったり、
食事をしたり、ドアを通ったり・・・という体験を室内でした。
視覚の情報がないとき、
頼りは介助者の言葉だけだ・・・と・・・思っていたが、
もうひとつなくてはならないのは「触覚」だった。
足で段差を確認する。手でカードの方向を確認する。地下鉄のドアの端を確認する。
介助者に触れて介助者の存在や方向を確認し、座ろうとする椅子の存在を確認し、
自分が椅子に座ったことをおしりの感覚で確認する・・・
何より、
立つこと、歩くことをするために、足で地面を感じる必要がある。
もうひとつ!
今日一番驚いたのは、
アイマスクをしてお箸を使っても、
手で直接つまむのと違って、
食べ物を全く感じとれなかったこと。
では、視覚があって 触覚がない場合は・・・?
地面が見えていても、立ったり歩いたりはできない。
痺れて立てなくなった状態を考えるとわかりやすい。
お箸を持つことも、手で食べ物をつかむこともできない。
見えているのに、その存在を実感できない。
やはり、物質的な世界で生きるときには、
触覚がないのが一番大変かもしれない・・・。
一番「幸せ」なのも・・・、
大好きな人を見つめることより、
大好きな人と触れあうこと、
かもしれないし・・・なんちゃって
蛇足でした~
さてさて、
明日午後は、
アイマスク役と介助者役を交代しながら
実際に外に出て、
地下鉄にも乗る という実習~!
どんな発見があるかな・・・
わくわく、どきどき・・・