「演歌」と言われる音楽を、ずっと毛嫌いしていた。
母がそうだったせいなのか、とにかく肌に合わないと感じてきた。
どろくささが苦手だった。
ところが今日買った本はこれ。
好きではなかったはずの曲たち・・・だけれど、今の私にはなぜかしっくりくるものが増えた。
ずっと落ち着かない毎日を過ごしていた。
ブログに向かう時間は全然なく、
とにかく忙しい、と感じ、したいことができない、と感じていた。
で、私の「したいこと」って何かなと、ハタと考えてみた。
オカリナを吹くこと。ジャンべを叩くこと。歌うこと。ボランティアをすること。
畑をすること。友人に会うこと。そして実家の両親と過ごすこと。
旅にゆくこと・・・
あら?旅以外は、全部やっているじゃない?!
なのになぜ、何を探して~君はゆくのか~♪
じゃなく、
私は落ち着かなかったのだろうか?
今朝、体調に、ある不安を感じて、
病院に急いだ。
1つ目の病院で
「ここでははっきり分からないから、専門の病院でしっかり調べてもらった方がいいですね」
と、やけにまっすぐに私の目を見て、お医者様が言った。
急に、最悪の場合が想定されてドキドキした。
でも、2つめの病院で、たいしたことがないことが分かり、
「このまま治る感じですが一応お薬を飲んでおきましょう」
と言われ、あっという間に最悪の日々は消え去った。
そうすると、急に気分が落ち着いて、
それまでの「忙しくて大変だ病」が一気に退散した感じがする。
ショック療法みたいに。
相変わらず、
母は夜になると混沌の世界から戻れなくなり、
今日も父から助けを求める電話が来たけれど、
こないだみたいに私自身が苛立つことは、今日はなかった。
そしてさっき吹いた演歌たち・・・
以前の自分にない感情が生まれていた。
哀愁のこもった演歌のメロディーが、やけにしっくりと、心に添うのだった。
演歌も悪くない。そう思うようになった。
なんとかなっていくけれど、思うようにならないことも多い日々・・・
ありがたく幸せな中でも、切なさが積ってゆく時間・・・
そんなのが心の底深くに積み重なって来たからなのかなぁ。
まだまだ人生、面白い!