今にも雨が降り出しそうな夕方、庭に出てみると、
エゾオオマルハナバチ君がブ~ンと・・・飛んで行った先は地面!?
庭の隅の 枯れ落ちた葉や背の低い草の下。
もしかして、降り出しそうな気配を感じて、雨宿り?
数分後 雨が降ってきた。
感心して 雨の中佇み、ふと視線を上げると、
先日も写真を載せた霧島ツツジ(たぶん)が・・・
初めて見たような気がするほど 圧倒的な存在感を放っていた。
何だろう・・・この日常を越えたような感覚・・・。
今までそんなに、心惹かれたことがないのだけれど、
今日は美しさにドキドキ・・・。
珍しく何にもしないで 一日のんびり過ごしたせいで、
鈍感な私の感受性が 少しだけ鋭くなったのかなぁ・・・。写真に撮ったら、前と変わらないのだけれど・・・
お次のツツジは
ミヤマキリシマ???
黄レンゲツツジ
レンゲツツジ
・・・ところが この隣の同じ色のが・・・
こんななのです・・・しわしわ・・・なぜ???
枯れているのかと思ったけれど、蕾も、全部・・・
ん~・・・やっぱり病気かなぁ・・・
さて、 お次は・・・
コンナニ キレイナ ワタシハ ダァレダ?
ボクダッテ ステキダロ?
ホラ~ コッチモ トッテトッテ~
ボクノホウガ オシャレダゾ~
イツモハ コンナフウニシカ ミテモラエナインダケドサ~・・・ガックリ・・・
オダマキさんたちでした。
おまけのお花~
ブルーベリー・・・大雪で折れちゃって・・・小さくなってしまったのに、
健気にたくさんお花をつけています。
鉢植えイチゴのカルメンさんは、花びらを一枚一枚脱ぎ捨てて
実をつけ始めています。
黒スグリ(カシス)もお花が終わり、実が膨らみ始めました。
赤スグリも美味しいジャムになるのを夢見て 成長しています
・・・なんてほんとかな~
ずっとわからなかった生け垣の木の名前が、
やっとわかりました!
ブログを見て、調べてくださった方がいるのです。
ありがたい・・・
写真だけでよくわかったなぁと、尊敬
「メギ」というそうです。
義父母が生きているときは、「いぼた」と言っていたように記憶していて、
調べるとかなり違うので、気になっていたのです。
冬の終わりに、少し剪定・・・というか、ザクザクと切ったのですが、
もう 伸び放題ですね~
この「メギ」には、すごく固い棘があります。
こないだ指の背に刺さって、
折れた先がとれずに奥に入って とても痛い思いをしました。
でも生け垣です。棘があって OKです!
そういえば・・・北海道が誇るアイヌ文化の文様に、こういうのがあります。
これ・・・12年前に彫ったアイヌ文様の鍋敷きなのですが(懐かし~)、
ペンの指している とがった模様を、
「アイウシ」(棘のある文様)と言います。
衣服や食器にもこの模様が入っていて、
「この棘にひっかけて、悪いものを中に入れない」という 魔よけの意味があるそうです。
二風谷のアイヌ工芸作家さんが作った炒めべらにも・・・
(かなり使いこんでありますが)
義母も 魔よけの意味でこの生け垣にしたのかなぁ
(私たちは残念ながらアイヌ民族ではありませんが・・・)
お話がそれましたが、
この「メギ」の別名が面白い。
「コトリトマラズ(小鳥止まらず)」とか「ヘビノボラズ(蛇登らず)」とか いうそうです。
「ヨロイドオシ」ともいうって・・・まさか 鎧通し~!?
ほんとに鋭い棘だからなぁ
「メギ」は漢字で「目木」と書き、
枝葉を煎じた液で洗眼すると、眼病に効くところからつけられたらしいです。
殺菌作用のあるベルべリンという成分が含まれているので、
健胃・整腸効果もある薬用植物ですって~!
漢方では「小蘗(しょうはく)」といい、「清熱・解毒剤」として使われたとか。
「清熱」は西洋医学にはない概念で、
解熱ではなく、「熱を清くする・・・熱のある患部を冷やすこと」。
火傷したら、即 水で冷やす みたいな?
口内炎や咽頭炎にも使えるらしい。
おまけに 樹皮は、黄色の染料になるそうです。
こんなありがた~い木だったとは・・・
そして、私が一番面白かったのは、花~!
6本ある「おしべ」に ちょいちょいっと触れると・・・
パタパタっと 雌しべの方に 動いた~!!!
なぜ動くか・・・
これは、花に昆虫が来たときに、
自然に昆虫の体に花粉をつけて、
運ばせるため らしいです。
すごい~
オジギソウと同じくらい面白い~
「メギ」の素晴らしさはまだあります!
秋には紅葉するのです。
そして、赤いかわいい実もなります。
今まで、ほとんど意識していなかったけれど、
葉が赤く色づいていたし、実もたくさんなっていたような気がします
その実は・・・焼酎に漬けこむと、
滋養強壮効果のある、琥珀色のお酒になるんですって。
わ~い
とげとげでぼうぼうで、イメージ良くなかった「メギ」・・・
名前がわかっただけで、
とっても素敵で愛おしい木になりました~
「nonさん」・・・調べて教えて下さって、
ほんとうにありがとうございました